『なつぞら』なつ、天陽、雪次郎……9年後を演じるのは? 物語を牽引する9名の役者たち
小畑雪次郎(吉成翔太郎/山田裕貴)
菓子屋「雪月」の店主・雪之助(安田顕)の息子。子供時代を演じる吉成翔太郎は、雪次郎のお調子者な一面を元気よく演じていた。成長した雪次郎を演じるのは山田。2017、2018年と毎年10本以上の映画に出演しており、ドラマにもメインキャストやゲストとして何度も顔を見せ、演技の振り幅から「カメレオン俳優」として注目を集める。なつとは同じ農業高校に通うこともあり、2人の仲がどのように親しくなっていくのか、幼馴染としての関係性にも注目していきたい。
佐々岡信哉(三谷麟太郎/工藤阿須加)
東京でのなつの幼馴染で、空襲に巻き込まれたなつを救った信哉。子供時代を演じる三谷は、なつたちと共に戦後を生き抜くたくましいキャラクターを演じていた。成長した信哉を演じる工藤はかつて『あさが来た』にも出演しており、本作が2度目の朝ドラ出演となる。生き別れてしまったなつたちと信哉の再会はどんなものになるのだろうか。
奥原咲太郎(渡邉蒼/岡田将生)
両親を亡くしてからなつと千遥の親がわりとなる兄。子供時代を演じる渡邉蒼は、歌とタップダンスが好きな陽気な一面だけでなく、なつと千遥を懸命に守ろうとする姿を熱演。第8話では、なつを引き取る剛男に対して「なつを幸せにしてください。不幸にしたら絶対許さないからな! 覚えとけ!」と力強い台詞を発していた。成長した咲太郎を演じるのは意外にも朝ドラ初出演の岡田。孤児院から家出し、行方不明となった咲太郎は、どのように登場するのだろうか。奥原千遥(田中乃愛/?)
戦後、朔太郎やなつに見守られながら生き抜いてきた咲太郎となつの妹。子供時代を演じる田中は共に過ごしてきた咲太郎やなつ、信哉を見つめる純粋無垢な目が印象的だった。成長した千遥を演じる役者はまだ明かされていない。
登場人物の幼少期を演じる子役のイキイキとした表情は、青年期を演じる役者陣にそのまま引き継がれている。成長したなつや天陽の表情からは、子供時代の姿を思い出される。なつの物語はまだまだ始まったばかりだが、すでに人の心を惹きつけてやまないのは役者陣の魅力ある演技も要因なのではないだろうか。
■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。
■放送情報
連続テレビ小説『なつぞら』
4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人/岡田将生、吉沢亮/安田顕、音尾琢真/小林綾子、高畑淳子、草刈正雄ほか
制作統括:磯智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/