『なつぞら』なつ、天陽、雪次郎……9年後を演じるのは? 物語を牽引する9名の役者たち

『なつぞら』なつ、天陽……9年後を演じるのは?

 いよいよ連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合)の第3週からは十勝農業高校へ進学した主人公・なつ(広瀬すず)たちの姿が描かれる。魅力的な演技を見せていた子役たちが広瀬らにバトンタッチする前に、魅力的な子役たちと青年期を演じる役者陣を紹介したい。

奥原なつ(粟野咲莉/広瀬すず)


 子供時代を演じる粟野は、両親を戦争で亡くし、兄妹と別れて暮らす戦後のなつをたくましく演じた。高校生へと成長したなつ役として、ついに広瀬が登場する。本作の脚本を担当した大森寿美男は公式サイトのインタビューで「北海道という物理的な壮大さと、アニメーションという無限に広がる想像力の世界を背負って立つのにふさわしいヒロイン」と広瀬を絶賛。第1週、第2週での登場シーンはわずかであったが、これからの物語を一挙に背負っていく。

柴田照男(岡島遼太郎/清原翔)

 柴田家の長男で不器用で真面目なところが父・剛男(藤木直人)にそっくりな照男。子供時代を演じた岡島は、自分より先に牛飼いの仕事を任されるなつへの素朴な嫉妬に、年上の兄らしさが出ていた。成長した照男を演じるのは、『PRINCE OF LEGEND』出演や「MEN'S NON-NO」専属モデルも務める清原翔。公式HPの「北海道ロケフォトギャラリー」では、夕見子役の福地桃子と明美役の平尾菜々花と並んで写る、優しげな清原のお兄ちゃんらしい姿が伺える。

柴田夕見子(荒川梨杏/福地桃子)


 柴田家の長女として、はじめは同い年のなつの登場に戸惑うも、徐々に本当の姉妹のような関係に。子供時代を演じる荒川のぶっきらぼうな発言の節からは、実は家族への思いを人一倍抱えている、優しい心の持ち主であることも伝わってきていた。成長した夕見子を演じるのは『チア☆ダン』(TBS系)への出演が記憶に新しい福地。『わろてんか』『半分、青い。』に続き3度目のオーディションで見事勝ち取ったヒロインの親友役を福地らしさで演じきってほしい。

柴田明美(吉田萌果/平尾菜々花)


 柴田家の次女で、物心ついた頃から柴田家にいるなつを本当の姉のように慕っている。子供時代を演じる吉田萌果の、自由に動き回る無邪気な姿が印象的だった。成長した明美を演じるのは平尾菜々花。映画『ごっこ』では監督・熊澤尚人や主演・千原ジュニア、主題歌を担当した川谷絵音から表現力を絶賛された、注目の子役女優だ。

山田天陽(荒井雄斗/吉沢亮)


 なつの同級生で、なつの憧れの存在である天陽。子供時代には、他の子供たちとは違う感性をもった少し大人びた一面を感じさせていたが、荒井はそんな天陽の子どもらしい一面も熱演。第3週からは、荒井から天陽のバトンを受け取った吉沢が、毎日爽やかさな朝を届けてくれるだろう。映画『キングダム』の公開も控え、4月は吉沢フィーバーと言っても過言ではないかもしれない。『なつぞら』では、これからも互いに大きな影響を与え合っていくのであろうなつと天陽の2人の関係にも注目していきたい。

山田陽平(市村涼風/犬飼貴丈)

 弟の天陽と同じく絵画の才能に恵まれている兄。陽平がなつと天陽の前に現れたシーンでは、子供時代を演じる市村が穏やかな雰囲気を漂わせ登場したのが印象的だった。成長した陽平を演じるのは『仮面ライダービルド』(テレビ朝日系)でTVドラマ初主演を果たした犬飼。兄を探すために東京へ出向いたなつに、漫画映画の世界を紹介する役柄で、天陽とは違ったなつとの関わりが気になるところ(※5月以降の放送から登場)。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる