『カメラを止めるな!』出演キャスト、今なにしてる? 事務所所属、月9デビューと活躍の場広げる
本日3月8日に『カメラを止めるな!』(以下、『カメ止め』)が地上波初放送となる。制作費300万円の都内のミニシアター2館からスタートした“超低予算インディーズ映画”ながらも、SNSなどを通じて口コミが広がり、累計350館以上に上映を拡大。『ベイビー・ドライバー』や『ショーン・オブ・ザ・デッド』でおなじみのエドガー・ライト監督は自身のTwitterで好評価をしており、本作の監督・上田慎一郎がリプライするやりとりがSNS上で話題になるなど世界の映画監督をも魅了している。
Always nice to see a horror comedy do something a little different and I was delighted to discover mid way through 'ONE CUT OF THE DEAD' that it was a zombie film mixed up with Michael Frayn's play 'Noises Off'. Super funny and super sweet. Deserves its monster success. Do see! pic.twitter.com/GJl5qxE2wa
— edgarwright (@edgarwright) 2019年2月3日
そして、本作ヒットの影響を多大に受けているのが、出演したキャストたちだろう。地上波放送のドラマ・映画などで頻繁に顔を見るようになった役者も多く、本作のヒット後に、次々と事務所が決まっている。
濱津隆之
映画監督・日暮隆之を演じた濱津隆之は、ドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)に情報屋の井能役で登場し、月9デビューを果たしている。『カメ止め』では本物を求める狂気的な映画監督としての鬼気迫る表情と37分ワンカットに悪戦苦闘する困り顔が印象的だった濱津だが、『SUITS/スーツ』ではその印象を封印。織田裕二演じる主人公・甲斐が、敵対する相手の弱みを握るために使う情報屋なだけあり、険しい顔つきで怪しい雰囲気を漂わせていた。2018年12月に開催された本作のブルーレイ&DVD発売イベントでは、上田監督から「濱津さんは、まだフリー?」といじられていた濱津だったが、2019年2月にアニモプロデュースへの所属が決定。濱津は3月24日から放送されるドラマ『連続ドラマW 絶叫』(WOWOW)や2019年公開予定の映画『魔法少年☆ワイルドバージン』にも出演が決定している。
真魚
日暮の娘・真央役を務めた真魚は、ドラマ『ドロ刑 -警視庁捜査三課-ドロ刑』(日本テレビ系、以下、『ドロ刑』)や『新しい王様』(TBS系)、『この恋はツミなのか!?』(MBS系、以下、『恋ツミ』)など数々のドラマに出演。真魚はフリーでの活動を続けてきたが、本作のヒット後、数十社の芸能事務所からのスカウトを受け、2018年9月にワタナベエンターテインメントへの所属が決定した際には大々的な発表がされた。『ドロ刑』では、中村倫也演じる刑事・皇子山隆俊の妹で不可解な死を遂げた真里役を演じ、『カメ止め』同様に『ドロ刑』でも物語に関わる重要な役割を全うした。また、『ドロ刑』のシリアスな役柄とは対照的に、『恋ツミ』では負けん気の強い女性・田代早苗役を好演。伊藤健太郎演じる主人公・小日向大河が、酔いつぶれた早苗を介抱するシーンで真央は、おぼつかない足取りで歩きながら、呂律が回らないまま話し続ける様子を絶妙な台詞回しでコミカルに演じている。さらに伊藤の頬をひっぱたき啖呵を切るという、早苗の思い切りの良いキャラクターを勢いよく演じた。