木村佳乃の悪女ぶりの裏側にあった切なさ 『後妻業』遺体をめぐり“木村”対決再び

『後妻業』遺体をめぐり“木村”対決再び

 そんな切なくなる一面もあったが、視聴者が楽しみにする“木村”対決は第2話でも健在。亡くなった耕造のもとへ駆けつけた朋美が耕造の胸で泣いていると、その後にやってきた小夜子が朋美を押しのけて泣く。朋美と小夜子が押し合いへし合いしながら、耕造の遺体を取り合う。遅れてやってきた姉・尚子(濱田マリ)の居心地の悪そうな立ち姿とあいまって、コミカルな展開だった。

 朋美に頼まれ、探偵の本多(伊原剛志)が調べ上げた小夜子の過去。小夜子が耕造と結婚する前に3人の男性と結婚していることが朋美に対して明かされたが、耕造と籍を入れていなかったことや“3番目”の夫の旧姓を名乗り続けていることに疑問が残るラストとなった。

 木村佳乃の清々しいほどの悪女っぷりに目がいく本作。しかし第2話で見せた切ない表情も忘れてはならない。なぜ彼女は柏木とタッグを組み、後妻業をすることになったのか。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■放送情報
『後妻業』
カンテレ・フジテレビ系にて、1月22日(火)スタート 毎週火曜21:00〜21:54放送
出演:木村佳乃、高橋克典、木村多江、伊原剛志、葉山奨之、長谷川朝晴、篠田麻里子、平山祐介、田中道子、河本準一、濱田マリ、とよた真帆、泉谷しげる
原作:『後妻業』 黒川博行(文春文庫刊) 
脚本:関えり香
演出:光野道夫(共テレ)、都築淳一(共テレ)、木村弥寿彦(カンテレ)
音楽:眞鍋昭大
企画・プロデュース:栗原美和子(共テレ)
プロデュース:杉浦史明(カンテレ)、萩原崇(カンテレ)、水野綾子(共テレ)
制作:カンテレ、共テレ
(c)関西テレビ
公式サイト:https://www.ktv.jp/gosaigyo/index.html

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