『チワワちゃん』成田凌の新写真公開 二宮健監督「成田さんがいないなら、僕は作りたくない」
2019年1月18日公開の映画『チワワちゃん』の監督を務めた二宮健が、成田凌のキャスティング秘話を語った。
『ヘルタースケルター』や『リバーズ・エッジ』など、1980年代~90年代にかけて時代を代表する多くの人気作を手掛けた漫画家・岡崎京子が1994年に発表した同名漫画を、『SLUM-POLIS』の二宮健監督が映画化した本作は、チワワちゃんを取り囲む若者たちの回想を軸に進む。主人公のミキ役で門脇麦が主演を務めるほか、チワワちゃんの元カレ・ヨシダ役で成田凌、ヨシダの親友カツオ役で寛一郎、チワワちゃんの親友ユミ役で玉城ティナ、チワワちゃん役で吉田志織、チワワちゃんに想いを寄せるナガイ役で村上虹郎が出演する。
二宮監督は成田について、「スタイリッシュな雰囲気をまとい、本人がまだ探っている途中のアイディンティティが影を潜め、空虚さが浮き彫りになってしまう。そんな不自由さが醸し出す成田さんの色気は、ヨシダにシンクロすると思いました」と参加を熱望。さらに、「前作から僕の作品に参加してくれていて、今回の作品には必ず参加して欲しかった一人です」と語り、オファーの際も「『チワワちゃん』は、これからの時代を共に担っていく若手俳優たちが一堂に集結する映画になる、そこに成田さんがいないなら、そんな『チワワちゃん』を僕は作りたくない」とマネージャーに熱弁したという。そうした監督からの熱烈なオファーを受け、成田はチワワやミキといったキャラクターに並ぶ重要キャラクター・ヨシダとしてキャスティングされた。
原作において、実際にはほとんど登場しないヨシダだが、二宮監督は、映画化の際にヨシダが「物語のカギを握る主要キャラクターになるのは、必然的でした」と語っており、“結局ヨシダは何を考えていたのか?”という部分を描くことでキャラクターを膨らませたそうだ。成田の参加が決まり、ヨシダを作り上げていくにあたって、二宮監督は成田から「ヨシダのセリフを(ある一言とあるシーンを残し)全部削りたい」という提案を受けたという。ヨシダはもともと台詞が多いわけではないが、それにしても今ある台詞はどうするつもりなのか尋ねると、シナリオにあるヨシダのセリフを行動に置き換えるアイディアを成田はすべて考えていたそう。監督はその出来事について、「驚きました。台詞の武器を捨てて、若者の群像の中に埋もれないようキャラクターを表現する。それは、成田さんがこの作品に参加する上で、自ら課したミッションでした。そのミッションは果たしてどう昇華されたのか、そしてそれを実行することで狙ったものは何だったのか、是非本編で確かめてください」とコメントした。
■公開情報
『チワワちゃん』
2019年1月18日(金) 全国ロードショー
出演:門脇麦、成田凌、寛一郎、玉城ティナ、吉田志織、村上虹郎、仲万美、古川琴音、篠原悠伸、上遠野太洸、松本妃代、松本穂香、成河、栗山千明(友情出演)、浅野忠信
監督・脚本:二宮健
原作:『チワワちゃん』岡崎京子著(KADOKAWA刊)
主題歌:Have a Nice Day!「僕らの時代」 (c)ASOBiZM
挿入歌:Pale Waves「Television Romance」(c)Kobalt Music Publising Ltd (c)2017Dirty Hit
企画:東映ビデオ
企画協力:KADOKAWA
配給:KADOKAWA
制作プロダクション:ギークサイト
製作:「チワワちゃん」製作委員会
2019年/日本/カラー/シネマスコープ/ DCP 5.1ch/104分/R-15
(c)2019『チワワちゃん』製作委員会
公式サイト:chiwawa-movie.jp