有村架純&岡田健史が振り返る『中学聖日記』 「聖と晶を応援してくれているのが本当に嬉しい」

有村架純&岡田健史が振り返る『中学聖日記』

有村「嘘をつき続けることがすごく苦しかった」

――演じていて難しかったシーンはありますか?

岡田:11話で、晶が高校生になって久しぶりに感情が高ぶるシーンがあるんですが、ただ単に暴言を吐いたり、声を大きくしたりするだけだと子どもっぽさが出てしまうので、3年間で成長した晶が怒っているように見せる工夫がすごく難しくかったです。セリフのテンポなど色々なことを考えながらやりました。

有村:6話から8話は、どのシーンも難しかったです。言っていることや見せているものとは違う気持ちをずっと抱えている聖を表現しないといけなくて、晶くんに対しても、千鶴(丹羽千鶴/友近)さんに対しても嘘をつき続けることが私はすごく苦しくて、しんどかったという印象が残っています。どのシーンをやっていても、心の中ではいつも晶くんを想っていることが見ている人に伝わるか不安で、新井さんや色んな人に「ちゃんとできているかわからない」と何度も言っていた気がします。

――1話から5話の聖を演じるのと、6話以降の聖を演じるのは、気持ちとしても違ったと。

有村:学校を離れた3年間で、聖は色んな事情を抱えています。晶くんを想っているけど、それだけで生きてはいけないという聖の葛藤が辛かったです。

ーー最後に、最終回を控える視聴者の方にメッセージをお願いします。

有村:見てくださっている方が聖と晶を応援してくれているのが本当に嬉しいんです。「早く2人が幸せになってほしい」とか「結ばれてほしい」とか、私のSNSにもコメントがたくさん来ていて、見てくださる方々がこの世界観に入り込んで、聖と晶のように気持ちを揺り動かされていたとしたらそれはすごく幸せなことですし、嬉しいことなので、どうか最後までこの2人の行く先を一緒に乗り越えていってほしいなと思います。

岡田:まだ他の現場を経験したことがないので、こんなことを言っても説得力がないかもしれないんですが、本当に素敵なスタッフの皆さんと一緒に、夏の暑い日から11月まで過酷な環境で撮影をしてきました。見てる人たちからすれば「だからなに?」と思われるかもしれないですが、本当にたくさんの人の想いが詰まっていて、個人的にもデビュー作で思い入れがある作品なので、最後まで是非見てほしいと思っています。

新井:8話以降はオリジナル作品になっています。ハラハラドキドキしながら、美しい画を求めてあらゆる場所で撮影をしました。聖と晶だけでなく、原口さん(原口律/吉田羊)や勝太郎さん(川合勝太郎/町田啓太)、愛子さん(黒岩愛子/夏川結衣)にも色んな展開が起こります。最後に、みんながそれぞれの決断をするんですが、社会や固定観念に縛られない、自分が幸せに生きるための選択をしているので、それを是非見届けていただきたいなと思います。

■公開情報
火曜ドラマ『中学聖日記』
TBS系にて、毎週火曜22:00~23:07放送
出演:有村架純、岡田健史、町田啓太、マキタスポーツ、夏木マリ、友近、吉田羊、夏川結衣、中山咲月
原作:かわかみじゅんこ『中学聖日記』(祥伝社フィールコミックス)
脚本:金子ありさ
演出:塚原あゆ子、竹村謙太郎、坪井敏雄
主題歌:Uru「プロローグ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/chugakuseinikki_tbs/

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