ノルウェー連続テロ事件を72分間ワンカットで映画化 『ウトヤ島、7月22日』2019年3月公開へ

 第68回ベルリン国際映画祭にて、エキュメニカル審査員賞スペシャルメンションを受賞した映画『ウトヤ島、7月22日』が、2019年3月8日に公開されることが決定。あわせてティザービジュアルと特報映像が公開された。

 本作は、ノルウェー・ウトヤ島での無差別銃乱射事件を72分間ワンカットで映像化したヒューマンドラマ。2011年7月22日、ノルウェー首都、オスロ政府庁舎爆破事件により8人が死亡。さらに午後5時過ぎ、オスロから40キロ離れたウトヤ島で銃乱射事件が発生し、ノルウェー労働党青年部のサマーキャンプに参加していた10代の若者たちなど69人が殺害された。犯人は当時32歳のノルウェー人、アンネシュ・ベーリング・ブレイビク。

 全編にわたってカメラが追いかけるのは、突然降りかかった銃撃パニックに激しく取り乱しながらも、愛する妹を必死に捜し続けるカヤという少女。カヤと友人たち、キャンプで初めて出会った若者たちが、極限の恐怖の中でいかに行動していったかを、実際の生存者の証言に基づいて描き出す。監督は、『ヒトラーに屈しなかった国王』でアカデミー賞外国語映画賞ノルウェー代表作品に選出されたエリック・ポッペ。

『ウトヤ島、7月22日』特報

 このたび公開された特報映像では、犯人に襲われた後と思われる、テントが激しく荒らされ潰された、誰もいないキャンプ場が映し出されていく。事件の内容を伝えるコピーが次々と表示されていくと、最後には、銃声の中、逃げ惑う若者たちの姿が捉えられている。

 あわせて公開されたティザービジュアルには、主人公のカヤの表情が半分以上隠され、顔を隠した紙には、ウトヤ島の地図と事件の概要を伝えるコピーが載せられている。

■公開情報
『ウトヤ島、7月22日』
2019年3月8日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督:エリック・ポッペ
配給:東京テアトル
提供:カルチュア・エンタテインメント、東京テアトル

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