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大政絢、岡田将生と山崎育三郎の人生を揺るがす 『昭和元禄落語心中』落語の中の“女性像”

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 新しい時代の落語を目指していた助六(山崎育三郎)は師匠である七代目有楽亭八雲(平田満)と衝突し、波紋となってしまう。そして落語のためにと菊比古(岡田将生)に別れを告げられたみよ吉(大政絢)と助六は、心に空いた穴を埋めるように一緒になった。

 11月9日に放送されたNHKドラマ10『昭和元禄落語心中』では、八代目の後継を巡る問題もいよいよ佳境に近づいていた。八雲に特別な想いのある助六と、自分を拾い育ててくれた師匠に恩返しをしたい菊比古の想いがぶつかっていく。そんな2人を揺さぶり翻弄させるのが、大政演じるみよ吉だ。

 落語の噺において男を惑わせるのは決まって吉原の遊女である。艶のある女性が男に貢がせ、金に困り果てるという噺は多く存在する。芸者であるみよ吉もまた、菊比古と助六の人生を大きく揺り動かす。

 みよ吉は戦時中、満州で男に色を売って生き延びてきたという過去がある。捨てられることを極端に恐れるみよ吉は“自分の居場所を作るための方法”をこれしか知らない。菊比古もまた、出生から自分に居場所がないことを悩み続けてきた。しかし、みよ吉と出会ったことで、落語に居場所を作ることができた。互いに惹かれ合っていたが、菊比古は自分の落語を完成させるため、みよ吉と別れる決断をした。聴衆を惹きつける魅力的な落語で人気を得ていた助六だけが、破門によって自分の居場所を失ってしまったのだ。

 相手に合わせて生きてきたみよ吉は、助六に対し「女なんて求められればいくらでも変われるんだよ」と冷たい声色で言う。これはみよ吉が辛い過去から見つけた居場所を作る方法だ。だが、みよ吉がこうした本心を伝えるということは、助六に心を開いている証拠だろう。2人の間にできた子供との将来を楽しげに語るみよ吉の姿は、幸せそのものだった。

      

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