『東京ラブストーリー』へのオマージュも? 『SUITS』織田裕二と鈴木保奈美の関係性にも注目

『東京ラブストーリー』のオマージュも?

 甲斐正午(織田裕二)は、傲慢な性格から常にアソシエイトの鈴木大輔(中島裕翔)を振り回してきた。10月29日に放送された『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)第4話ではそんな今までの関係性が一転、大輔の行動がヒントになり、甲斐を助けることになった。

 大輔は天才的な記憶力と頭脳から弁護士を目指していたが、学生時代の失敗からその日暮らしのフリーターをしていた。しかし甲斐にその才能を見出され、戸籍を変え弁護士としてのキャリアをスタートさせた。

 優しい一面のある大輔は施設に入っている祖母のために弁護士として懸命に働いている。だが、優しすぎる反面、仕事が私情に影響される部分もあり、第2話では甲斐からは「クライアントに同情するな」と喝を入れられていた。

 甲斐は、勝訴をもぎ取るためならどんな手段も選ばない男だ。クライアントの気持ちを考え、寄り添うようなそぶりは全くなく、2人は正反対のやり方、考え方を持っている。

 2人にそれぞれに別の案件が舞い込んできた。大輔は、支払い催告を無視して家賃を滞納し、オーナーから訴えられた春日友加里(生越千晴)の弁護を担当することになる。春日はマンションの管理がずさんであったことから、ペットのウサギがストレス死し、その為に仕事を辞めざるを得なかったと主張していた。

 大輔は、甲斐の後輩である畠中美智瑠(山本未來)と法廷で争うことになり、一度は完敗してしまう。しかし、マンションの悪臭が問題になる以前から、春日が原因不明のシラミで悩んでいたことが発覚する。同じ症状で悩む人たちを募ると、皆が同じオーナーの買取物件に住んでいたことが判明。春日もそのうちの1人として、形勢が一気に逆転した。

 一方、甲斐は、幸村チカ(鈴木保奈美)から製薬ベンチャー「ナノファーマ」の弁護を頼まれる。最初は「私には関係ない」と断っていた甲斐だったが、ナノファーマの代表・辛島悠紀夫(小市慢太郎)がチカの元夫であることを知り、仕方なく請け負うことに。

 ナノファーマーは、自社で開発した関節硬化症の特効薬「レミゼノール」を服用した患者8名が、副作用によって肝機能障害を発症したため訴訟を起こされていた。法廷では、辛島と共同研究者であり辛島の今のパートナーでもある立花理乃(中原果南)が、薬と肝機能障害に因果関係はないと訴える。しかし、立花が治験データの改ざんをしていたことが発覚し、甲斐らは窮地に追いやられる。

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