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永野芽郁が明かす『半分、青い。』鈴愛役の苦悩と喜び「壊れるかもしれないと思った時期もあった」

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意識的に演技に持ち込んだ“矛盾”

――主人公の鈴愛として、劇中の誰よりもセリフが多かったと思いますが、その中でも特に印象に残っているセリフを教えてください。

永野:鈴愛のセリフではなくて、お母ちゃんのセリフでもいいですか? パッと浮かんだのが、鈴愛が東京から岐阜に帰ってきたときに、お母ちゃんが「宝くじに当たったみたいな気分やった」というセリフ。泣くシーンではなかったんですが、お母ちゃんの元に生まれて、こんなに愛情をもらえて本当に幸せだなと思ったらブワッと涙が溢れてきたんです。北川さん自身もお母さんだからこそ、出てきた言葉だなと感じました。鈴愛のセリフでは、秋風先生(豊川悦司)に向かって放った「飛べる鳥を見上げながら下を歩くのはごめんだ」「私は、自分の人生を晴らしたい。曇り空を晴らしたい」かなあ。相当な挫折をしたり、苦しいことがない人じゃないと言えない言葉だから。挫折や失敗をした経験がある方ほど、胸にくるものがあったのかなと思います。

――鈴愛が漫画を描けなくなり、秋風先生に泣き笑いのような顔でネームを見せて「これ屑ですよね」と訴えていたシーンも強く印象に残っています。涼ちゃんから別れを切り出されたシーンなども、顔は笑っているのに言葉は真逆など、セリフと表情が一致しない演技が圧巻でした。

永野:鈴愛も自分のことが分かってなくて、どうしていいか分からないことにも悲しさを感じている。そして、自分の思いとしてはこうしたいというものがしっかりあるのに、それができない自分の無力さだったり、色んなものを感じてるから、表情と言葉が食い違っていく。生きていたらそういったどうしようもない感情って時々あると思うんです。悲しくて虚しいけど、自分を守るために笑っておいた方がいいみたいな。すべての行動とセリフが一致していくのは何か気持ち悪いなと思って、ちょっと意識的に“矛盾”を持ち込めたらと思ってやっていました。

――本作では実年齢より先の30代、40代、そして「お母さん」も演じていますが、年齢が上がるにつれて難しさはありましたか?

永野:見た目も特殊メイクをするわけではないので、30代・40代を動きや雰囲気で表現しないといけないという難しさはありました。いつもまっすぐで全力な鈴愛らしさは変えずに、いかに大人にとなっていくか。その上で一番大きかったのは娘・花野(山崎莉里那)の存在です。莉里那ちゃんが現場に来てから、自分がどんなにしんどくてもこの子のことは守ろう、支えてあげたいと強く思いました。鈴愛が大人に見える瞬間があったり、1人の女性として成長したんだなって思えるのは花野がいたからだなって思います。何かを捨ててでも絶対に守らなくてはいけない存在。鈴愛としても、私自身としても、花野に助けてもらったことは本当に多かったなと今は思います。実は、途中何度も「終わらない」と思ったんです。8月中には撮影が終わるだろうと分かっているのに、8月まで本当に長くて。それまでに私のいろんなところが壊れるかもしれないと思った時期もありました。だからすべてが終わったとき、私よりも母の方が泣いてました。毎日私を仕事に送り出さないといけなかった母も辛かっただろうなって。花野を想う母としての鈴愛を演じたからこそ、母のその想いも痛いほど伝わりました。

――『半分、青い。』は永野さんにとってどんな作品になりましたか?

永野:これだけ長い間、自分自身や、演じる役に向き合ったのは初めてでした。自分はこういうときはこんな行動をするんだとか、こんなときは辛いんだとか、自分自身に優しくする方法をようやく見つけられた気がします。それは鈴愛として、自分自身を客観的に見ている瞬間があったからかもしれないです。『半分、青い。』を通して、女優さんというお仕事がすごく大好きになったし、誰かと目を合わせてお芝居するのがすごく楽しいことだって思えたし、逆に女優さんってお仕事がとんでもなくつらいっていうのも感じました。だからこそ、すごくこのお仕事に対しての魅力を再確認できました。この作品でご一緒できた方々とまた違う役で向き合ってお芝居することができたらいいなと今は思います。これまで女優としての目標を考えたことはなかったのですが、「こうしたい、こうなりたい」という思いを、『半分、青い。』は培ってくれました。

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(取材・文=石井達也/撮影=三橋優美子/スタイリスト=岡本純子(Afelia)/ヘアメイク=石田絵里子(air notes))

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https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
9月29日(土)

■放送情報
NHK連続テレビ小説『半分、青い。』
平成30年4月2日(月)~9月29日(土)<全156回(予定)>
作:北川悦吏子
出演:永野芽郁、松雪泰子、滝藤賢一、上村海成/佐藤健、原田知世、谷原章介/矢本悠馬、奈緒/清野菜名、志尊淳
制作統括:勝田夏子
プロデューサー:松園武大
演出:田中健二、土井祥平、橋爪紳一朗ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/

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