>  >  > 『dele』第7話は後味の悪い結末に

菅田将暉と山田孝之の間に不穏な空気が流れる 『dele』が描いた“人間の裏の顔”

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 『dele』(テレビ朝日系)第7話が9月7日に放送された。主人公・坂上圭司(山田孝之)と真柴祐太郎(菅田将暉)は「デジタル遺品」を内密に削除する仕事を請け負っている。これまで、さまざまなデジタル遺品に触れることで、依頼人やその周辺にいる人々の人生を垣間見てきた。その人生は愛を伝えるものや真実を伝えるものが多かった。しかし、今回垣間見たものは、真実だったかさえ定かではない。ただ1つ確実なのは、人々のもつ黒い”裏の顔”が暴かれてしまったことだ。

 祐太郎が依頼人・笹本隆(西ヶ谷帆澄)の死亡確認を取った時、その名前を聞いて圭司の姉・舞(麻生久美子)がデータ削除を引き止める。依頼人は、8年前にバザー会場のジュースに毒物を混入したとして逮捕された死刑囚・笹本清一(塚本晋也)の息子だった。「無罪を主張する笹本に関係するデータかもしれない」と考える舞。そのデータを開示すると、笹本とは別の男性が不審な粉末をジュースに加える映像が残っていた。

 結論から言うと、この動画をきっかけに複数人の容疑者が浮上するが、笹本の死刑が執行され、真相は闇の中へ消える。事件の真相に近づこうとすればするほど容疑者が増えていく描写は「どんな人にも裏の顔がある」と突きつけられているようで薄気味悪いものだった。その空気を、圭司も祐太郎も感じ取ったことだろう。その町の住人たちの裏の顔に触れれば触れるほど、事件を追求する2人の表情に影が落ちていく。

 第7話の終盤で語られたのは、圭司が依頼データを開くことなく削除する理由だった。笹本が犯人ではない可能性も浮上する中で、「この町の人々の裏の顔を暴かなければ、彼らが今までどおりの日常を過ごすことができる」と話す圭司。自分がデータを開かないのは、築きあげてきた日常を崩すかもしれない責任を負えないからだと言う。しかし祐太郎は、真実を証明するかもしれないデータを消すことも同様に、強い覚悟がいることなんじゃないかと圭司に問う。祐太郎に対して圭司は答えない。互いの意見に返事を返すことのできない2人の立ちすくむ背中が印象的だった。

      

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