「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、リアルサウンド映画部の温室育ち・MC島田が、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』をプッシュします。 

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

 いよいよ8月も終わりに差しかかり、今年も何も起こらなかった夏への郷愁を深める毎日だが、そんなノスタルジーに拍車をかけながらも一歩前へ歩み出す勇気をくれる映画が『SUNNY 強い気持ち・強い愛』だ。

 本作は、大根仁監督にとって初のリメイク作でもある。原作は2011年に韓国で公開され大きなヒットを呼んだ『サニー 永遠の仲間たち』。大根監督は、自身でも3回劇場に足を運んだほど「大好きな作品」と語っており、当初はリメイクを拒んでいたという。しかし、原作にある1980年代の韓国の民主化運動という背景を、1990年代の日本のコギャル文化に置き換えた演出も功を奏し、単純なリメイクにとどまらない、大根監督オリジナルとも言えるような作品に仕上がっている。

 大根監督にとって、もう一つ「初」の試みが本作にはある。それは、女性間のリレーションシップを中心に置いた作品ということだ。今までの大根監督作品といえば『バクマン。』『Scoop!』『モテキ』など、男性が主人公の作品が多くを占める。本作においても、もはや大根監督作品には常連とも言えるリリー・フランキーや、三浦春馬も出演しているが、彼らはあくまで本作の世界観を支えるサポートとしての側面が強く、主人公の夫は早々に作品から姿を消す。

 本作の主人公は、何不自由ないがどこか退屈な生活を送っていた専業主婦の奈美。奈美は、ある日偶然、かつて青春を謳歌した、22年前(1996年!)の女子高校生時代の仲良しグループ「サニー」のリーダー的存在であった芹香と再会する。芹香が末期ガンであることを知り、芹香の最後の願いである「死ぬ前にもう一度だけ、サニーのみんなに会いたい」という願いを叶えるために、奈美が「サニー」のメンバー探しに奔走するというのが本作のあらすじだ。

 この時点で、自身としてはもはや涙を禁じ得ないのだが、それではこの文章が終わってしまうのでもう少し筆を進める。本作は、2018年の現在の世界と、1996年の過去の世界を交互に描写する作品構造となっている。現在の「サニー」のメンバーには、篠原涼子、板谷友夏、小池栄子、ともさかりえ、渡辺直美が名を連ね、かつての「サニー」のメンバーには、広瀬すず、池田エライザ、山本舞香、野田美桜、田辺桃子、富田望生がラインナップ。もはや往年のレアル・マドリードとFCバルセロナを想起させる、豪華なキャスティングだ。

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