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加藤シゲアキ、“天才勝負師”として覚醒へ 『ゼロ 一獲千金ゲーム』手越祐也との勝負が決着

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 賞金1000億円を賭け、若者たちが壮絶なサバイバルゲームに挑む物語を描くドラマ『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系)、その第7話が8月26日に放送された。原作は『カイジ』や『アカギ』などでおなじみの福本伸行作品『賭博覇王伝 零』。ユニークなオリジナルギャンブルゲームをクリアするには、土俵際での心理戦が求められる。原作同様、時に仲間をも蹴落とす必要がある卑劣なゲーム内容が見どころだ。

 これまで主人公・宇海零(加藤シゲアキ)は、ゲーム主催者による策略や裏切りに翻弄されながらもゲームをクリアしてきたが、第7話では残虐非道なMC・小太郎(手越祐也)が進行するゲーム「ザ・アンカー」を前に苦戦を強いられる。しかし、苦戦を強いられる中で、自分が勝つことより他人が負けないことを選ぶ零の“天才勝負師”としての一面と、そんな零が他人に与える影響力の強さが伺える。

 第1話の時点では、零は決して強さを感じるキャラクターではなかった。現代社会で苦しむ人々を助ける義賊である彼の優しさが際立つ。零を演じる加藤の演技も、義賊の正義感や勝負師としての姿より、うだつの上がらない風貌や進学塾の講師という表の顔が際立っていた。それは決して強さを感じる演技ではない。しかし、第3話で「人々を助けるためにはゲーム主催者である在全(梅沢富美男)に勝つしかない」と悟った零は、徐々に強さを増していく。話が進むにつれて、彼の持つ正義感が確固たるものになっていくのだ。加藤の演技にもよりいっそう熱が入るようになり、加藤の目からは零の信念が強く感じられる。第7話では、“天才勝負師”としての一面が現れ、零の正義感、強さがより強固なものになっていく。

 第7話では、ゲーム中に取り乱す零の姿が映し出される。そんな零の様子を見て、ゲーム進行役の峰子(小池栄子)や小太郎はほくそ笑むが、あの姿はフェイクだった。零は「ザ・アンカー」が始まった直後から、アンカー(錨)の位置や上下動する際の長さを把握。また、ゲーム主催者によってゲームが操作されていることに気づいた零は「この勝負にはどうやっても勝てない」と勘づく。そこで彼は、生きてゲームを終えることを選んだ。そのために小太郎だけでなく、味方である佐島ヒロシ(岡山天音)や氷川ユウキ(小関裕太)をも欺いた。まるでゲームに飲み込まれ、錯乱したかのように見せかけて、誰の命も奪うことなくゲームを切り抜けたのだ。そんな零の姿に、第1話のぼんやりとした印象はない。ゲームをクリアするために、ヒロシやユウキを翻弄してしまったのも事実だが、

「必ず俺が生きてここから帰す」「金のために死ぬ覚悟なんて、糞食らえです」

 という零の言葉は彼の本心である。この言葉を現実にするために、彼は勝負に出たのだ。勝負師とは「成功するかどうか不確実な事業・仕事などを、成否をかけて思い切って遂行する人」を指す。加藤はこの台詞をはっきりとした口調で発した。零の信念を言葉にするとき、加藤はその場にいる一人ひとりに伝わるように、はっきりと丁寧に言葉を発する。加藤の実直な演技は、零の持つ“正義”を視聴者にまで届ける。加藤の目と声とその姿は、回を追うごとに零そのものになっていくようだ。

      

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