阿部寛が明かす、“加賀恭一郎”の8年間 「『新参者』シリーズは役者としての基盤を支えてくれた」
役者としての基盤を支えた『新参者』の8年間
ーー8年続けてきた加賀恭一郎は、阿部さんのキャリアにとってはどういう位置づけですか?
阿部:1つの役を長くやり続け、しかも、途中何度も違う役を演じて戻ってくると、その時の自分の現状やバロメーターを図れるんです。もちろん長いことやれば、良いときも悪いときもある。今当時を思い起こすと、『新参者』は8年間の自分の役者としての基盤を支えてくれた気がするんですよね、戻ってきたときにホッとするというか。
ーー阿部さんはシリーズものに出演しつつも、固定したイメージに引きずられない役者としての強さがあると思うのですが、役の切り替えに秘訣はあるんですか?
阿部:20代の頃は同じような役ばかり演じていたこともあって、30代に入り色々な役をやりたいと思えるようになったことで、演じることが楽しくなりました。と同時に一つひとつの役に対するこだわりも出てきたので、特に役の切り替えについては意識していません。でもその分役作りについては欲張りだと思います。自分ができないような役が来れば来るほど、これを演じたいという思いは強くなる。やっぱり人物を作り上げる作業は大変だけど面白いものです。視聴者の方もそうだと思うのですが、こういう人になったら面白いだろうなとか想像力を掻き立てながらこれからも色々な役を演じて行きたいですね。
※山崎努の「崎」は「たつさき」が正式表記
(取材・文=編集部/撮影=池村隆司)
■リリース情報
『祈りの幕が下りる時』
Blu-ray&DVD発売中/レンタル開始中
収録時間:本編119分+特典映像141分
<セルBlu-ray&DVD豪華版 共通映像特典>
本編DISC:予告編集(特報・予告編・TVスポット集)
特典DISC:メイキング、ナビ番組、オフィシャルインタビュー集、イベント映像集(完成披露レッドカーペット/完成披露舞台挨拶/人形町イベント/初日舞台挨拶/大ヒット御礼舞台挨拶/WEB限定トーク【明治座】)
原作:『祈りの幕が下りる時』東野圭吾(講談社文庫)
監督:福澤克雄
脚本:李正美
出演:阿部寛、松嶋菜々子、溝端淳平、田中麗奈、山崎努
制作プロダクション:マックロータス
配給:東宝
発売元:TBSテレビ
販売元:ポニーキャニオン
(c)2018映画『祈りの幕が下りる時』製作委員会
DVD特設サイト:http://inorinomaku-movie.jp/bluraydvd.html
公式サイト:http://inorinomaku-movie.jp/