石橋静河、『半分、青い。』佐藤健の妻役で示した存在感 今年後半には話題の出演作も多数

石橋静河、『半分、青い。』より子役の実力

 『半分、青い。』(NHK)第75話のラストに萩尾律(佐藤健)の嫁として登場し、以来じわじわと話題を集めてきた萩尾より子(石橋静河)。本作のヒロイン・鈴愛(永野芽郁)にとって、もっとも気になる、つねに頭の片隅にある存在であったことが予想される彼女だが、鈴愛のそれと同じような感触を、演じる石橋に対して持っていた視聴者の方も多いのではないだろうか。そんな彼女が、ここにきて一気に存在感を示した。

 第73話で律が鈴愛に突然のプローポーズを放ち、衝撃とともに大きな話題をさらったが、そのすぐ後の第75話では彼が結婚したことが判明。さらなる衝撃と困惑の声が上がった。そのお相手がより子なのだ。ボクテ(志尊淳)とユーコ(清野菜名)は、鈴愛にプロポーズを断られた律が、つい結婚してしまったに違いないと決め込み、より子を計算高い女なのでは?と睨んでいたが、これまでほとんど登場がなかったために、彼女の素性は謎に包まれていた。毎朝本作を楽しみにしている私たちは、彼女の人物像に想像を膨らませるばかりだったのではないだろうか。

 そんな中、ついに姿を現したより子。鈴愛は、思いがけず彼女と電話でバッティングするかたちとなった。息子・翼(山城琉飛)の教育や、夫・律の出世に頭を悩ます彼女は、どうやらいつも不機嫌なよう。久々の登場にして、インパクト十分である。『連続テレビ小説 半分、青い。 Part2』(NHK出版)にて石橋は、「より子が意地悪を言うのは、ケンカしてでもコミュニケーションを取りたいから。不器用なんでしょうね。『半分、青い。』の登場人物は、どこか情けなかったり、優柔不断だったりして、単なる“いい人”ではない。美化されすぎないところが、人間らしくて魅力的だと思います」と、自身の役と、本作について語っている。石橋の洞察力から生まれるより子の人間性が、さらに明らかとなっていくのが楽しみである。

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