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間宮祥太朗と斎藤工、師弟関係の結末 『半分、青い。』鈴愛と涼次が遂に親に

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 『半分、青い。』(NHK総合)第17週「支えたい!」でメインに描かれたのは、映画監督として師弟関係にある、祥平(斎藤工)と涼次(間宮祥太朗)の物語。脚本を最後まで書ききることの出来なかった涼次が、ベストセラー作家・佐野弓子(若村麻由美)原作の『名前のない鳥』を2年がかりで脚色し、佐野本人も偉く気にいるのだが、立会いの場にいた祥平が「俺が監督しちゃ駄目でしょうか?」と2人きりの場で佐野に頼むところから、事態は思わぬ方向へと進んでいく。自責の念に駆られた祥平は自殺未遂。祥平が監督として『名前のない鳥』の映画を撮ることを了承した涼次は、壊れてしまう。

 映画『追憶のかたつむり2』が大コケし、監督業の仕事もなくなった祥平は、底辺のような広告の仕事で食いつないでいた。その間2年がかりで書き上げた涼次の脚本は、原作の雰囲気を損なわずにうまく映画の脚本にした名作の予感がすると、祥平も絶賛するほどのものだった。そして、佐野も涼次の才能を認め、彼を監督に……というところで祥平が裏切りの交渉を始める。“愛し殺される”と3オバの家から祥平の家へと転がり住んだ涼次は、祥平にとって犬みたいで猫みたいな自然な存在。いつか映画の印税で涼次に借金を返し、監督として独り立ちをさせるという師匠としての立場もあった。祥平は自身の過ちを“魔が差した”と話していたが、きっと弟子に抜かされるという焦りもあったはず。コート・ダジュール国際映画祭「その視点部門」グランプリという過去の栄光にいつまでもぶら下がっている辺りは、涼次と似たり寄ったりの“ダメンズ”なのだが……。

 涼次は『名前のない鳥』の監督のチャンスをあっさり祥平へと譲ってしまったが、彼にも監督を目指す卵としてのプライドはあった。「自分の作る物語が終わるのが嫌」「エンドマークを打ちたくない」。物語の途中にいたいという涼次は、それ故に脚本を書くことができなかったわけだが、裏を返せばそれほどまでに深い愛の持ち主でもある。2年間という歳月の果てに描き切った誰もが認める脚本が涼次の才能の証であり、絵コンテまで切っていた監督への熱量、祥平に監督の権利を譲り壊れ、怠惰した成れの果ての姿が『名前のない鳥』にかけた思いの大きさを示している。

      

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