『グッド・ドクター』で山崎賢人が見せつけた、20代を代表する俳優としての実力

『グッド・ドクター』で山崎賢人が見せつけた、20代を代表する俳優としての実力

 木曜ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)で主演を務める山崎賢人の演技が好評だ。

 本作は、自閉症スペクトラム障害でコミュニケーション能力に障害がある一方、驚異的な暗記力を持つサヴァン症候群の青年・新堂湊を主人公とした物語。幼い頃から夢だった小児科医の世界に研修医として飛び込んだ湊が、周囲の偏見や反発にさらされながらも、子供たちの命のために闘い、成長していく姿が描かれる。第1話が11.5%、第2話が10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、2話連続で視聴率2桁をキープしている。

 これまで、『L・DK』、『ヒロイン失格』、『orange-オレンジ-』、『オオカミ少女と黒王子』といった映画をはじめ、少女漫画原作の実写化ラブストーリー作品で、ヒロインの相手役を務めることが多かった山崎。孤高のライター麦倉正樹氏は、山崎のこれまでのキャリアを踏まえながら、本作『グッド・ドクター』での演技について感慨深げに語る。

「数年前までは少女漫画原作映画のヒロインの相手役が多く、女子高生に人気というイメージが強かった山崎さんですが、最近は青春学園モノの“王子様”的な役どころから距離を置き、個性の強いキャラクター役を演じることが多くなってきた印象です。特に、昨年公開された映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』での主演ぶりは、良い意味で衝撃的でした。人気漫画の実写化ということで、誰が演じても文句を言われそうな“ジョジョ”役を真正面から演じきった山崎さんの姿に、ある種の男気や気概といったものを感じた人もきっと多かったのではないでしょうか。今年の1月期に主演したドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)も、すごく良かったですよね。“金と権力に執着したホスト”という共感度ゼロの“クズ”役であるにも関わらず、視聴者から好感をもって受け入れられたのは、まさしく山崎さんのチャーミングな演技の賜物だったと思います。

 そんな山崎さんが『グッド・ドクター』で演じているのは、自閉症スペクトラム障害を持ち、なおかつサヴァン症候群であるという難役ですが、台詞を発する前のしぐさの時点で、どこか“普通ではない”感じをにじみ出しながら、なおかつ山崎さんの本来の持ち味である“無垢な輝き”を打ち放っていることに、まずはとても驚きました。個人的には、かつて中居正広さんがドラマ『ATARU』(TBS系)で与えたのと同じくらい、強いインパクトがあったように思います。けれどもそれは、あくまでも“インパクト”という面での話。そういった、いわゆる設定的な物珍しさを超えて、山崎さんが“新堂湊”というひとりの人間の奥行きと成長を、どのように演じるのか。それが今から非常に楽しみです。彼のメンターとなる指導医役を、今回が久々の連ドラ出演となる上野樹里さんが演じていることも合わせて注目しています」

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