『グッド・ドクター』山崎賢人の“真っすぐな存在”が軸に 「助けたい」思いに立ちはだかった障害

『グッド・ドクター』真っすぐな山崎賢人

 「どうして助けちゃダメなんですか。僕は助けたいです」。『グッド・ドクター』(フジテレビ系)第2話では、湊(山崎賢人)の「助けたい」という純粋な想いが、物語の大きなテーマとして描かれた。

 女子高校生の唯菜(山田杏奈)が緊急出産した赤ん坊は、低出生体重児で腸のほとんどが壊死状態で産まれる。NICU(新生児集中治療室)で壊死性腸炎の症状も認められている赤ん坊の前で、唯菜から「先生どうなっちゃうのこの子? このまま死んじゃうんですか?」と質問された湊は「はい。死んでしまいます」と一度はストレートに伝えるが、唯菜が哀しむ様子をみて、「助かる方法はあります。あります」と根拠のない希望を与えてしまう。

 高い術中死がともなう手術はせずに、温存治療で赤ちゃんの回復を待つ、というのが小児外科で下した決断だった。湊は何度も「助けたいです。どうして助けちゃダメなんですか」と質問を投げかける。しかし、その質問に、真っ向から答えを出してくれた人はいなかった。司賀院長(柄本明)は「うん。1人の力だけでは命は救えないよ。湊にはここで学ぶべきことがたくさんある」と答える。そして、瀬戸(上野樹里)は、苦しい表情をしながら「とにかくルールは守って」と言うしかなかった。

 瀬戸も湊と同じ「助けたい」という気持ちを強く思っていたひとり。瀬戸は2度目のカンファレンスで、唯菜の赤ん坊の病状が悪化しており、経過を見守り続けていても悪くなる一方であると報告する。低出生体重児を手術した症例を集め、手術を検討するように促すが、間宮科長(戸次重幸)から一蹴されてしまう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる