『花のち晴れ』平野紫耀だけじゃない! King & Prince、俳優としての可能性
King & Prince・平野紫耀が主演を務める『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)が佳境を迎えている。平野の神楽木晴役も板につきはじめ、評判も上々だ。中でも5月22日に放送された第6話の晴から音(杉咲花)への告白シーンは、「切ない」「泣ける」と話題になり、平野の演技力が再評価されるきっかけとなっていた。
そんな平野は3月31日に公開された映画『honey』に続き、11月には主演2作目となる『ういらぶ。』も公開予定。少女漫画の王子役として地位を築きはじめている。King & Princeの“演技班”として着実にキャリアを積んでいる平野だが、演技に意欲的なメンバーは平野だけではない。
例えば、リーダーの岸優太も想像以上に多くの作品に出演している。ドラマ『近キョリ恋愛 ~Season Zero~』(日本テレビ系)、『お兄ちゃん、ガチャ』(日本テレビ系)、『黒崎くんの言いなりになんてならない』(日本テレビ系)など、ジャニーズJr.時代からコツコツと経験を積んでおり、演技力も高く評価されている。雑誌『週刊女性PRIME』によって行なわれた『演技がうまいと思うジャニーズJr.』アンケート(2016年)では、ぶっちぎりの票数を獲得して1位に輝くほどだ。その演技力が評価されてか、12月21日に公開される映画『ニセコイ』の舞子集役も決定済みだ。(参考:「演技がうまい」Jr.は岸優太が大差をつけて1位に | 週刊女性PRIME [シュージョプライム])
筆者は漫画『ニセコイ』をリアルタイムで読んでいたが、舞子集というキャラクターは普段はおちゃらけているが、やるときはやるタイプ。友情にも厚く、いわゆる“イイ奴”であり、『近キョリ恋愛~Season Zero~』で岸が演じた鮎川奏多とどこか通ずるところがある。物語の中で、舞子が担任の日原教子先生に告白をするシーンがある。この部分が映画化されるかは分からないが、非常に切ないシーンで、『近キョリ恋愛~Season Zero~』で美麗の恋を応援する奏多の姿が重なる。岸ならばその演技力を活かして最高に切ないシーンに仕上げてくれるのではないだろうか。“イイ奴”を演じるイメージがある岸だが、『お兄ちゃん、ガチャ』で演じたトイ役は真逆のドSキャラ。全く別のキャラクターも難なくこなすことができる演技の幅広さに、脱帽せざるを得ない。
そしてもう1人、神宮寺勇太についても言及したい。彼は出演作品は少ないものの、1つ1つの演技は非常に良い。例えば『49』(日本テレビ系)では、主演のSexy Zone・佐藤勝利演じる加賀美暖の友人・井上智を好演。かなり評判が良かった。井上は少し変わっているが、真面目なタイプの役。“国民的彼氏”というあだ名を持ち、チャラい印象があるが根はすこぶる真面目という神宮寺の持ち味をうまく活かせていたのではないだろうか。一方、『青春探偵ハルヤ ~大人の悪を許さない!~』(日本テレビ系)では親に反発してグレた少年役・宮沢翔太を上手く演じていた。