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低い声で悪魔のような言葉を 『ブラックペアン』二宮和也、見るものを虜にするドS演技の魅力

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 放送前から何かと話題になっていた嵐・二宮和也主演の『ブラックペアン』(TBS系)。そこで見せる二宮の新しい演技が魅力的だ。

 『ブラックペアン』は医療業界の様々な問題を暴いていく、痛快な医療エンターテインメントドラマ。大学病院という大きな組織に渦巻く権力や人間関係も描かれる、見ごたえある作品となっている。そして二宮が演じるのは、高い手技を持ちつつも、傲慢な性格故に周囲と軋轢を生じさせてしまう外科医・渡海征司郎。

 渡海は皮肉屋でなかなか真意が掴めない性格だが手術成功率は100%を誇り、医療に対する腕は誰もが認める天才外科医だ。「患者を生かし、医者を殺す」と評され、“オペ室の悪魔”と通称されていることからも、渡海の人物像は想像に容易い。そして、第2話までの間で二宮のドS演技が炸裂している。

 渡海を演じる二宮の声は基本的に低く、言葉を投げつけるようにセリフを言う。「死ね」「殺す」「〜しろ」など強い言葉を使うのも特徴だ。さらに、他の役者と対峙する時は下から覗き込むように相手の顔をじっと見ながら話す。思わず「なんだこの態度は……」と苛立ちを覚えるほどである。

 例えば、第1話。脾動脈瘤破裂の手術中にトラブルがあり、研修医の世良雅志( 竹内涼真)が渡海に土下座で助けて欲しいと頼み込むシーンがある。渡海の執刀で患者は助かるが、渡海は世良を覗き込み、「1億な。払い終えるまで、お前は俺のために一生ここで働け」と悪魔のような言葉を放つ。

 また、渡海が言っていることは至極正論。ぐうの音も出ないほどだ。第2話では、手術用医療機器「スナイプ」の導入を目指す新任講師・高階権太(小泉孝太郎)に「(辞めていった)医者が未来で助けるはずだった患者をあなたは殺したんだ」と詰められるシーンが放送された。

 高階にやり込められるかと思いきや、渡海は呆れたように笑いながら「その医者が未来で殺すはずだった患者、それを俺は助けたんだよ」と言い返す。さらに、「腕のいい医者はなにをやっても許されるの。腕のない医者は、死んだら良い」と逆に高階を煽って去っていったのだ。チョイスする言葉は乱暴だが、渡海は間違ったことは言っていないのだ。

 現実に渡海が居れば、紛うことなく嫌な奴である。だが、文句のつけようがない天才的なスキルと、達観したような言動、根本に感じる少しの優しさが渡海を際限なく魅力的に見せている。ドSセリフやタバコを吸うシーンも、渡海の魅力を引き出す要因かもしれない。しかも、そんな強烈なキャラクターを二宮が演じるのが良い。

      

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