岩田剛典、石井裕也監督を「“奇才”という言葉が似合う」 『SSFF & ASIA』OPセレモニー

『ショートショート』セレモニーに三代目

 『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア』のオープニングセレモニーが、6月4日に渋谷ヒカリエにて開催された。同映画祭は、米国アカデミー賞公認のアジア最大級の国際短編映画祭で、今年で20周年を迎える。130以上の国と地域から10,000本以上の作品が集まり、厳選された約250の作品が、6月4日から6月24日にかけて都内8会場にて上映される。セレモニーでは、8つの賞の発表・表彰および、映画祭と企業によるショートフィルム製作プロジェクトの完成発表や製作発表が行われた。

 今回、受賞が発表されたのは、「Shibuya Diversity Award」「第7回観光映像大賞」「インターナショナル観光映像大賞」「インターナショナル観光映像大賞特別賞」「ブックショートアワード」「apex digital AWARD」「地球を救え!部門 supported byリンレイ優秀賞」「地球を救え!部門 supported byリンレイ J-WAVEアワード」。また、本年度からはグランプリが「ジョージ・ルーカスアワード」となることも明かされた。

 海外の受賞作も多く、観光庁のVISIT JAPAN大使を務めるコシノジュンコは「インターナショナル観光映像大賞」受賞者への祝辞を述べるとともに、「2020年には東京オリンピックという素晴らしいイベントが控えていて、4000万人が訪れるとされています。(中略)ぜひ日本のいろいろなところを訪れて、その地域のお祭りなどにも参加していただきたいです」とアピールした。

 おとぎ話や昔話、小説などをモチーフとした二次創作の短編小説を公募し、ショートフィルム化するプロジェクト「ブックショートアワード」のコーナーでは、昨年の受賞作『王様の選択』の完成が報告され、主演を務めた柄本時生らが登壇。柄本は『裸の王様』をモチーフとした本作にて、ほとんどのシーンをパンツ1枚で演じているが、「とてもわかりやすいコメディーで、楽しく務めさせていただきました」と語り、会場を和ませた。

 「apex digital AWARD」では、2017年の受賞作『ブレイカーズ』の完成も報告。主演の濱田龍臣は、学生運動をテーマとした本作について、「最初はイメージしにくかったが、監督や共演者の皆さんのおかげで、自分なりに抑圧に反抗する主人公を演じることができた」と、その手応えを語った。また、「自分は普段、(意見を)言えない側でした。だけど、すごく小さなことだとしても誰かに相談してみるとか、自分から動かないと何も変わらりません。“ライフ イズ ショート”なので、やらずに後悔するより、やって後悔した方が良いとのメッセージが込められています」と、本映画祭のキャッチフレーズを交えてコメントした。

 「地球を救え!部門」では、審査員を務めた関口宏が今回の受賞作について、「アニメで地球環境の問題を取り上げたことに、『こんな表現があるんだ』と感心した。非常に説得力があった」と受賞作を讃えた。

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