その数900以上、驚愕のパペット制作過程が明らかに! ウェス・アンダーソン『犬ヶ島』特別映像

『犬ヶ島』パペット制作過程が明らかに

 5月25日に公開されるウェス・アンダーソン監督最新作『犬ヶ島』より、劇中に登場する900以上ものパペットたちの制作過程に迫った特別映像が公開された。

 全編にわたり日本を舞台とし、“ドッグ病”の大流行によって犬ヶ島に隔離されてしまった愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描く本作。声優陣として、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スウィントン、F・マーリー・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市といった、アンダーソン監督作品常連俳優陣に加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュレイバー、コーユー・ランキン、ヨーコ・オノらが集結。さらには日本人ボイスキャストとして、RADWIMPS・野田洋次郎、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリらが参加している。

『犬ヶ島』フューチャレット映像:Making Of Puppets

 追放された犬たちの生息する島“犬ヶ島”と、人間たちが住む街“メガ崎市”を舞台に、愛犬を探す1人の少年アタリと彼を助ける5匹のヒーロー犬たちの大冒険が繰り広げられていく本作。公開された映像では、パペットの責任者のアンディ・ジェントが、パペット制作の土台となる塑像から、型作りの成型、パペットを動かすために必要な装置アーマチュア、それを覆う皮膚のような役割のシリコン、形が出来上がったパペットに傷やシミ、そばかすなどを加える美術、本物の人間や犬のように髪を1本1本植え付ける毛髪作業、最後には、造りがリアルであるだけでなく、裾の翻しの角度さえも細かく調整することができる特殊なコスチューム作りと、ひとつのパペットが完成へ向かう様子を解説する模様が収められている。

 劇中に登場するキャラクターはなんと900以上。キャラクターの表情によって細かいパーツを変えていくため、顔や口のパーツだけでも数千個にのぼるという。また、グレタ・ガーウィグ演じるメガ崎高等学校の交換留学生トレイシーの顔にある297個のそばかすも、すべてのパーツに手作業と目視でペインティングしたという驚きのエピソードも。これだけの規模のパケット作りは他の作品と比べても前代未聞だという。

 ストップモーション・アニメ―ションは『ファンタスティック Mr.FOX』以来、本作で2作目となるアンダーソン監督は「パペットの仕様にはたくさんの選択肢がある。決める基準は作品の世界観に合うか。物語や声優の演技に合っているかどうか。遊び心があるかだ」と自身が掲げるパペットへのこだわりを解説。さらに、本作のアニメーション監督であるマーク・ウェアリングも「ウェスは手作り感を残すことに非常にこだわった。観客にクラフト技術を見てもらいたいのだと思う。彼はアニメーションのポンという音やひび割れの感覚が好きだ。動物たちの毛が毛羽立つ様や衣装の動きを見せたかったんだと思う」とアンダーソン監督との撮影を振り返っている。

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■公開情報
『犬ヶ島』
5月25日(金)全国公開
監督:ウェス・アンダーソン
キャスト:ブライアン・クランストン、コーユー・ランキン、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、野村訓市、グレタ・ガーウィグ、フランシス・マクドーマンド、スカーレット・ヨハンソン、ヨーコ・オノ、ティルダ・スウィントン、野田洋次郎(RADWIMPS)、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリ
配給:20世紀フォックス映画
(c)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/inugashima/

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