オダギリジョー、尾野真千子、中田ヤスタカらも参加 スタジオポノック新作短編8月公開
本日3月27日、スタジオポノックによる新作プロジェクト発表会が都内で行われ、ポノック短編劇場として『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』が8月24日より全国公開されることが発表された。
発表会には、アニメーション制作会社スタジオポノックの西村義明プロデューサーと、東宝の市川南常務取締役が登壇。ここで発表された新作『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』は、昨夏公開されたスタジオポノック長編第1作『メアリと魔女の花』に続く新プロジェクト“ポノック短編劇場”の第1弾となる。
アニメーション映画を牽引してきた旗手たちが、“現代のちいさな英雄”を描く本作。『メアリと魔女の花』の米林宏昌監督が自身初となるオリジナルストーリーで挑む、カニの兄弟の冒険ファンタジー『カニーニとカニーノ』、高畑勲監督の右腕として活躍した百瀬義行監督による母と少年の愛と感動の人間ドラマ『サムライエッグ』、宮崎駿監督作品の中心を担ったアニメーター・山下明彦監督が、見えない男の孤独な闘いをスペクタクルアクションで魅せる『透明人間』の3作品によって構成される。
なお、『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』には、オダギリジョー、尾野真千子、田中泯、中田ヤスタカ、村松崇継が参加することも決定。制作の様子などを捉えた特報映像も公開されている。
西村義明プロデューサー コメント
スタジオジブリ制作部門の解散後、子供から大人まで楽しめるアニメーション映画を作りたい、という思いで『メアリと魔女の花』を作りました。怒濤のような日々で精根尽き果て空っぽになりました。『メアリ』が終わってから、映画業界を客観的に見てみると今は配信サービスもあるし、も う十分に映像が溢れている世の中です。そんな状況の中で、なぜ新しい映画を作るのか。今までと 同じことではだめだと思いました。高畑勲、宮崎駿の2人の先駆者は、常に新しい表現を追求して いました。子供から大人まで楽しめるワクワクするような映画を作るには、次なるステップを、自 分たちでその場所を作らなきゃならない。短編でなら、新しい才能たちとその挑戦ができるかもし れないと思いました。
挑戦は大会社か、もしくは僕らのような吹けば飛ぶ会社じゃなきゃできない。3作品はそれぞれ挑戦があり、スタジオポノックは一人一人のクリエーションの才能を発揮できるいい場所になるのではないか、そう思っています。 『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』では、マーベルのようなスーパーヒーローじゃないけれど、先行きの見えないこの世の中に何を提示できるかと思った時に、一生懸命生きて自分たちに勇気を与えてくれた僕らにとっての小さな英雄たちを描きたいと思いました。
市川南氏 コメント
『メアリと魔女の花』が終わった後に、ジブリにゆかり深い実力派の3人による短編を作る、東宝で配給してもらえないかという提案を西村さんからもらいました。アニメーションの短編作品を配給するのは東宝では初めてだと思います。夏に向けて制作するという強い意志と意気込みを聞き、夏の公開は激戦ではありますが100館を超える中規模のスクリーン数で8月24日公開と決めさせて頂きました。スタジオポノックの新しいチャレンジを全面的に応援したいと思います。
■公開情報
『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』
8月24日(金)全国公開
企画・制作:スタジオポノック
スタジオポノック・日本テレビ・電通 提携作品
配給:東宝
(c)2018 STUDIO PONOC
公式サイト:ponoc.jp/eiyu