『もみ消して冬』“どコメディ”から感動のフィナーレへ! 山田涼介と北沢家の絆に感動の声続出
3月11日放送の第9話で“家族の温もり”という最大の問題に直面した『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』(日本テレビ系)。3月17日に放送された最終話では、これまでの放送回では考えられないほどの感動エピソードとなり、視聴者を驚かせた。
“家族からの感謝される喜び”を、自分と血がつながる本当の家族・吉田家での生活で知った秀作(山田涼介)は、吉田家が自分の居場所であると、この家で生活していくことを決める。吉田家は皆が平等で、些細なことでも感謝の言葉を口にする。秀作は、家族皆が、毎日幸せそうな笑みを浮かべる、温かい家庭での暮らしを手に入れた。
一方、北沢家では泰蔵(中村梅雀)の癒着問題が、探偵に嗅ぎつけられてしまっていた。その話を楠木(千葉雄大)から聞いた秀作は、北沢家を手助けするのは「もう筋違いだ」と断る。しかしその後、秀作は、自身が感謝の言葉をもらうために動いていたことに反省。秀作は、泰蔵の著書にある「感謝で動くのは二流」という言葉を思い出し、北沢家を救うため、単独で証拠隠滅に向かう。
これまで北沢家に関する問題をなんとか順調に解決してきた秀作だったが、今回は一筋縄ではいかなかった。証拠のある探偵事務所で秀作は、邦夫(加藤諒)と鉢合わせてしまう。2人が揉めている最中に警察が駆けつけ、秀作は邦夫を人質とした立てこもり犯を演じることに。秀作は最後、後輩の尾関(小瀧望)に捕まってしまうのだった。
振り返るとこの証拠隠滅、第1話で泰蔵のスキャンダル写真を消すための犯罪と同じ。そして目出し帽を被っての不法侵入は第3話、小岩井(浅野和之)が辞める事件で行っている。過去の経験からいつの間にか秀作は罪を犯すという恐怖心は消え、家族のためと強い信念で行動するようになっていた。だが邦夫というイレギュラーのせいで捕まってしまうのだ。
この事件がきっかけとなり、結局、泰蔵の癒着問題は世に出てしまい、泰蔵は私立中学の理事長の職を追われてしまう。その火の粉は子供たちにも降りかかり、知晶は弁護士事務所での地位を失い、博文は海外へ高飛び。執事たちも北沢家を出てそれぞれ就職をした。邦夫は吉田家へ戻り、秀作は半年間の拘置所暮らしの後、執行猶予付きで出所した。
秀作は、自分のせいで北沢家がバラバラになってしまったことを悔やみ、家に帰ることをためらう。しかし、小岩井が迎えに訪れ、里子(恒松祐里)と尾関も待っていてくれた。何より誕生日プレゼントの黄色いセーターを着た泰蔵、思い出のカレーを作って待っていてくれたことに、秀作は声を震わせながら「いただきます」と呟いた。