佐々木蔵之介の本心に驚愕 『FINAL CUT』登場人物それぞれの思惑が明らかに

『FINAL CUT』佐々木蔵之介に驚愕

 芳賀は、慶介に“ファイナルカット”を突きつけられたときに、「情けない。こんな腐った輩が紛れ込んでいたとは」と口にしていた。“腐った輩”とは、真実を隠蔽した芳賀や達夫らに最も当てはまる言葉のように思う。余談だが、芳賀と達夫が密会していたシーンでは、鶴見が12年前に起こった事件について「でもまぁ、あの女園長が自殺したことで捜査は終了した。それがうちの見解です。今も昔も変わらない」と話していた。それを受けて達夫は、「あの頃、祥太は……」と言い、グラスを手に。そのグラスの下に、「77」という店の名前が入ったコースターがチラッと見えた。「77」とは、“あなたが進んでいる道は正しい”という意味を持つ。『FINAL CUT』の登場人物は、誰一人として正しい道を進めなかったのだから、実に皮肉なナンバーであると感じてしまった。

(文=戸塚安友奈)

■放送情報
『FINAL CUT』
毎週火曜21:00~21:54(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)
出演:亀梨和也、藤木直人、栗山千明、橋本環奈、林遣都、高木雄也(Hey! Say! JUMP)、やついいちろう、杉本哲太、裕木奈江、鶴見辰吾、升毅、水野美紀、佐々木蔵之介
脚本:金子ありさ
音楽:菅野祐悟
演出:三宅喜重(カンテレ)、日暮謙
プロデューサー:豊福陽子(カンテレ)
制作著作:カンテレ
(c)関西テレビ
公式サイト:https://www.ktv.jp/finalcut/index.html

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