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中村倫也の涙に亀梨和也の心が動く 『FINAL CUT』“愛する人”を巡る、それぞれの想い

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「ずっと一緒にいようね」。

 2月6日に放送された『FINAL CUT』(カンテレ・フジテレビ系)の第6話「愛する人へ…真犯人は、君の兄さんだ」。物語は、中村慶介(亀梨和也)が勤務する新宿中央署管内で、美人料理研究家・柴みちる(今野杏南)が殺害される事件が発生したことから始まる。『ザ・プレミアワイド』の報道を皮切りに、世間は事件当日に彼女とケンカをしていたという恋人の矢口(中村倫也)が犯人だと思い込み、疑惑の目を向けていた。そんな中、矢口が慶介に助けを求め、訪ねて来る。無実を主張し、もう一度恋人に会いたいと涙する矢口に過去の自分を重ねた慶介は、力になると約束するのだった。

 第6話のテーマは“愛する人”。ある日、いきなり愛する人を失ってしまったら、誰もが現実を受け入れられないはずだ。「ずっと一緒にいようね」という言葉を、人は信じて疑わないのだから。今回の物語の軸となった矢口もまた、「信じられません。今朝まで、みちるは生きていたのに……」と、愛する恋人・みちるの突然すぎる死に呆然とし、同時にひどく後悔をしていた。みちると同棲していた矢口は、彼女が殺害された日の朝、たわいもないことで口論となり、彼女が作った朝ごはんを食べずに家を出ていたのである。

 皮肉にも、人は失わないと、その大切さに気付けないことがある。有名になり、SNS映えばかり気にするようになった彼女に嫌気がさしていた矢口は、いつしか、自分に手料理を振舞ってくれる彼女の愛情や優しさにも慣れてしまい、それが当たり前だと思うようになっていた。もしかしたら、彼女とは幼馴染だったからこそ、変わってしまった部分ばかりに目が行き、変わらない大切なモノが見えなくなっていたのかもしれない。矢口は「僕は、彼女に甘えていたんだと、思い知りました。謝りたい。もう一度みちるに会いたい」と嘆いていたが、どんなに強く願っても、もう二度と彼女は戻ってこない。

 そんな矢口は愛する彼女だけではなく、同時に人間としての尊厳も失った。世間から殺人犯と決めつけられ、常に誰かに監視されている。SNSでは、顔写真ともども個人情報を晒され、誹謗中傷の嵐。「僕は、やってません」と主張しても、慶介とともにメディア被害に関する通報サイト『MP.info.net』を運営する野田大地(高木雄也)すらも、「本当に犯人じゃないって保証ある?」と信じ切ってはくれない。だが、大地のこの言葉はとてもリアルだ。赤の他人を100パーセント信じ切ることなんて、誰にもできないだろう。ましてや肉親すらも。信じたいとは思うが、それが真実かは判断ができない。人は嘘をつくからこそ、真実は本人にしかわからないのである。

      

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