韓国、強制入院の法律はいかにして改正された? 社会派サスペンス『消された女』監督インタビュー
「友人の映画監督にも激しい暴力描写のある映画を撮る方がいますが、そういう方に限って内省的で穏やかな人物だったりするから不思議です。私自身も、普段の性格と作るものには差がある方かもしれません。私の商業映画デビュー作は、渡部篤郎さんと広末涼子さんが出演していた2002年のドラマ『愛なんていらねえよ、夏』(TBS)をリメイクした『愛なんていらない』という映画なのですが、脚本を変更するにあたってTBSの方に確認を取ったところ、『なぜ渡部篤郎さんの役が鈍器で撲殺されなければいけないんですか?』と、驚かれることがしばしばありました。韓国映画ではよく鈍器が凶器として使われるから、そうしただけだったんですけれどね(笑)。ともあれ、そうした縁もあり、私は日本に関心を抱いています。本作が日本で公開されるのは純粋にとても嬉しいです。本作をきっかけに、もしかしたら自分が生活しているすぐ隣で、気付いていない大きな問題があるのかもしれないと想像していただけたら」
(取材・文=松田広宣)
■公開情報
『消された女』
シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開
監督:イ・チョルハ
出演:カン・イェウォン、イ・サンユン、チェ・ジノほか
英語題:「INSANE」
提供:キングレコード
配給・宣伝:太秦
字幕翻訳:金仁恵/2017年/韓国/カラー/91分/シネマスコープサイズ/5.1ch/DCP
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公式サイト:http://www.insane-movie.com/