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亀梨和也主演ドラマ『FINAL CUT』はただの復讐劇ではない 第1話で描かれた“情報への疑念”

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 慶介は、自分が虚像によって壊された幸せの復讐として、“真実を捻じ曲げる”という同じ方法を選んだ。今回のターゲットとなった『ザ・プレミアワイド』のプロデューサー井出正弥(杉本哲太)に突きつけた、公開されると人生が終わる映像“ファイナルカット”にも、真実のほかに、事実を故意に編集し、誇張した映像を加えていた。そして慶介は、井出自身が報道被害者に浴びせていた言葉、「こういうの(嘘の情報を事実に見せること)はね、どうにだってできるんですよ」を口にし、自分たち被害者が与えられた屈辱や苦しみ、怒りをそのままそっくり井出に味わわせる。

 『FINAL CUT』はただの復讐劇ではない。SNSが普及し、大量の情報がひしめく現代への強いメッセージ性が感じられる。慶介の母を死に追いやったのは、メディア側だけでなく、その情報を信じ込み、対象者を激しく糾弾した世間もまた然りなのだ。今後、慶介は母を追い詰めた者たちにどんな“ファイナルカット”を突きつけるのか。事件の真相と真犯人は一体誰なのか。そして、慶介と、彼をサポートする幼馴染・野田大地(高木雄也)の活躍からも目が離せない。

 慶介が、雪子が企画した絵画展『現代アート展』で彼女とした会話、「この絵、希望ですか?」(慶介)「そう感じられたなら、そうなんだと思います」(雪子)のように、慶介の目から見た景色が、少しでも希望を感じられる世界になる日は訪れるのだろうか。

(文=戸塚安友奈)

※高木雄也の「高」はハシゴダカが正式表記。

■放送情報
『FINAL CUT』
毎週火曜21:00~21:54(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)
出演:亀梨和也、藤木直人、栗山千明、橋本環奈、林遣都、高木雄也(Hey! Say! JUMP)、やついいちろう、杉本哲太、裕木奈江、鶴見辰吾、升毅、水野美紀、佐々木蔵之介
脚本:金子ありさ
音楽:菅野祐悟
演出:三宅喜重(カンテレ)、日暮謙
プロデューサー:豊福陽子(カンテレ)
制作著作:カンテレ
(c)関西テレビ
公式サイト:https://www.ktv.jp/finalcut/index.html

      

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