山崎賢人、見事なクズっぷりを披露! 『トドメの接吻』期待を裏切らぬ第1話
ついに初回を迎えた『トドメの接吻』(日本テレビ系)。山崎賢人が連続テレビドラマ初主演を務めることや、キスリレーによるキャストの発表から何かと話題になっていた本作。1月7日放送の第1話では、謎の“キス女”(門脇麦)に唇を奪われることで“死と生”を繰り返す堂島旺太郎(山崎賢人)が、「タイムリープ」を理解し、それを自身の目的のために利用するまでが描かれた。
「愛なんて求めるから人は不幸になる。必要なのは愛なんかじゃない。本当に必要なのは、目に見える確かなものだ。愛なんて捨ててしまえばいくらでも幸せになれる。キスなんて所詮、ただの道具だ」
そうまで言い放つ、歌舞伎町のホストクラブ「ナルキッソス」のナンバーワンホスト堂島旺太郎は、クリスマスイブの夜に店にやってきた、個人資産100億円のホテル王・並木グループの社長令嬢である美尊(新木優子)に目をつけるが、男子トイレに突如現れた“キス女”に唇を奪われ命を落とす。ところが旺太郎は、7日前の見覚えのある光景の中で目を覚ます。戸惑いながらも前回と同じシチュエーションをたどりつつ再び美尊に近づくが、またも“キス女”の口づけによって命を落とし、7日前の光景の中で目覚める。しかし死んだ時間が前回とは少し違う分、目を覚ます時間も少しズレてくる。
なんとか大晦日まで生き延び、再び美尊に近づく旺太郎は、美尊に想いを寄せる御曹司・長谷部(佐野勇斗)をかわしつつ、同僚の和馬(志尊淳)とともに並木家の乗馬倶楽部のパーティーに参加する。そこの馬房で突然暴れ出した一頭の馬に襲われかける旺太郎は、美尊の兄・尊氏(新田真剣佑)に助けられる。ところがまたしても“キス女”の口づけで命を落とす。目を覚ました旺太郎は、謎のストリートミュージシャン・春海一徳(菅田将暉)に“キス女”から逃げるのを助けられ、そして自分が体験しているのは「タイムリープ」だと教えられる。
物語は旺太郎の幼少期の記憶から始まった。12年前のクリスマスイブの夜に、父・旺(光石研)が船長を務める豪華客船「プロメテウス」に忍び込んだ旺太郎と弟の光太。しかし2人は沈没事故に巻き込まれてしまったのだ。ドラマ本編では旺太郎がどのようにして助かったのかは描かれなかったが、彼の「ごめんな光太。助けてやれなくてごめん」という声から察するに、光太は亡くなった(ということになっている)よう。しかし恐らくその遺体は上がらなかったのだろう。彼らの母は12年後の今日も、街でビラを配り、息子探しを呼びかけている。
表向きは派手だが質素な暮らしぶりの現在の旺太郎。トラウマとなっているこの事件が、旺太郎自身の問題として今後深く関わり、掘られていくこととなりそうだ。