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森川葵×前野朋哉が語る、『嘘八百』の独特な撮影現場 「20代、30代では作れないような雰囲気」

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 中井貴一と佐々木蔵之介がW主演を務める映画『嘘八百』が1月5日より公開されている。監督・武正晴と脚本家・足立紳の『百円の恋』タッグと、NHK連続テレビ小説『てっぱん』の脚本家・今井雅子によって制作された本作は、千利休の幻の茶器を巡る大騒動を描いたコメディ映画だ。今回、リアルサウンド映画部では、空振りばかりの古物商・小池則夫(中井貴一)の娘・大原いまりを演じた森川葵と、落ちぶれた陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)の息子・野田誠治を演じた前野朋哉にインタビューを行い、初共演のお互いの印象や、撮影時のエピソードなどについて話を訊いた。

森川「20代、30代では作れないような現場の雰囲気だった」

ーー森川さん演じるいまりと前野さん演じる誠治は、次第に惹かれ合っていくという役どころです。お互いの印象はどうでしたか?

前野朋哉(以下、前野):僕はこれまで人を好きになる役をあまりやったことがなかったんです。しかも森川さんとは10歳ぐらい年が離れていることもあって、最初はどうしよう……と少し照れくさい気持ちがあったのですが、森川さんがすごくフランクに話してくれたので、僕もどんどん楽しくなっていきました。

森川葵(以下、森川):いまりと誠治が出会うシーンでは、私たちもまだほとんど話していない状態だったので、前野さんの誠治と私のいまりがそのまま出ているような感じがしました。いまりはそんなに緊張しているわけではないけれど、誠治は模型を作りながらおどおどしている(笑)。その関係性がいいかたちで反映できたのでよかったなと思います。

前野:コメントめっちゃうまいですね! うわぁ、すごい……。

森川:そんなこと言われるとすごく恥ずかしくなるじゃないですか(笑)。

前野:いやいや、ごめんなさい。感動しました。あと、待ち時間にずっと2人で将棋をしていましたよね? おじさま方は寒い中撮影されていましたが、若い僕ら2人は控え室でぬくぬくと将棋をしちゃってて、申し訳なかったなと(笑)。

森川:おじさま方が集まって競りをやるシーンがあるのですが、私たちはそのシーンでは皆さんと一緒に映らないので、控え室で待機していたんですよね。「申し訳ないね」と言いながら2人で将棋をするという(笑)。

森川葵

――今回、キャストの方々の平均年齢が高くて、森川さんが最年少だったんですよね。

前野:22歳の森川さんが一番若くて、次に若いのが31歳の僕でしたから。さらにその次に若いのが39歳の宇野(祥平)さんだったんですよ。あとは40代から80代までの方々が集中していて。

森川:本当に素敵なおじさまたちが(笑)。

前野:皆さん本当に楽しそうでした。ここまで年の近い方々で集まることも、あまりないようで。役者にも先輩後輩もちろんありますが、それを感じさせない空気があって、見ていて僕も羨ましかったです。だって、坂田(利夫)さん、芦屋(小雁)さん、近藤(正臣)さんなど年が上の方々を、中井(貴一)さんや佐々木(蔵之介)さんが普通にいじるんですよ。僕らもその輪の中に入れていただいたのですが、さすがにいじるまではできませんでした。

森川:本当に20代、30代では作れないような雰囲気でしたよね。撮影中はものすごく寒かったのですが、皆さん楽しそうにしていたのがとても印象に残っています。現場ではみんなでこの作品のことを“大人の青春映画”と言っていたのですが、現場自体もまさに“大人の青春の現場”という感じでした。

前野朋哉、森川葵

ーー今回は大阪・堺でロケが行われていますが、撮影スケジュールが相当タイトだったらしいですね。

森川:多分主演の方々だけ……(笑)。

前野:中井さんと佐々木さんはめちゃくちゃタイトだったと思います。大体僕らが早く終わって、「お疲れ様でした」と先に帰っていたような記憶があります。

森川:次の日に「昨日ご飯食べに行ってきたんですよ」って言うと、「お前そんな時間あるのか!?」って貴一さんに言われたこともありましたね(笑)。

前野:佐々木さんも外で食べる時間がほとんどないと言っていたのですが、僕もそのあと普通に「このお店おいしかったです」とか言ってしまって、「あ、やばい!」となったことはありました(笑)。

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――親子役を演じた佐々木蔵之介さんとの共演はいかがでしたか?

前野:僕は楽しさの中にも緊張感を持ちながらやらせてもらいました。佐々木さんとお芝居をするときって、いい意味でピリッとする瞬間があるんです。京都の時代劇をやっているときの感覚に何となく近くて、自分では作れない心地いい緊張感でした。

ーー芝居に対して厳しい?

前野:厳しいというか、役に対して真面目な姿勢でいることをものすごく感じました。例えば、僕が言葉につっかえちゃったことがあったんですけど、現場ではOKが出て、僕がホッとしていたら、蔵之介さんから「そこは次にちゃんと繋げないとな」と言われてハッとしたことがありました。僕は何ならちょっと「おいしかったな」と安心していた部分もあったので、「自分は本当にダメだな」とそれを機に心を改めました。

      

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