「ハリー抜きの『キングスマン』は考えられなかった」 マシュー・ヴォーン監督インタビュー

『キングスマン』続編、監督インタビュー

「今作の撮影前から、『3』の構想とプロットはすでにあった」

ーー前作では、環境問題に関心を寄せるヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)が悪役でしたが、今作では、ドラッグの合法化を目指すポピー(ジュリアン・ムーア)が悪役として登場します。現代社会で議論されている問題が悪役に反映されているのも大きなポイントですね。

ヴォーン:「単に地球を破壊したい」「ただ悪いからそうしたい」なんて理由で悪役を作るのはすごくつまらないし、それだけでは悪役として物足りないよね。悪役にもしっかりと理由付けをする必要があるし、僕はそこに人々が考えさせられる問題を作りたいんだ。ヴァレンタインにしたってポピーにしたって、その解決策はとても良いものではないと思うけれど、人々がディスカッションしたり、議論したり、考えらるものを与えたかったんだ。

ーーすでに第3弾の構想もあるそうですね。今回の『2』の製作段階から『3』のアイデアも考えていたんですか?

ヴォーン:『2』と『3』は一緒に考えていたから、『2』を撮影する前から『3』の構想とプロットはすでにあったんだ。でもまずは、今回の『キングスマン:ゴールデン・サークル』のチケットを買って観てくれ! 『3』の話はそのあとだね(笑)。

(取材・文=宮川翔)

■公開情報
『キングスマン:ゴールデン・サークル』
2018年1月5日(金)全国公開
監督:マシュー・ヴォーン
出演:コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、タロン・エガ―トン、マーク・ストロング、ハル・ベリー、エルトン・ジョン、チャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス
配給:20世紀FOX映画
2017/イギリス
(c)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/kingsman/

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