星野源、『コウノドリ』第4話で見せた不器用な優しさーーおたがいに正しい医師たちの衝突

『コウノドリ』星野源の不器用な優しさ

 「家族の幸せそうな顔は特別でした」「患者さんに『おめでとうございます』って言えるのはいいですね」そう言って吾郎は一つ成長し、研修医を終え新生児科へと移動していった。四宮は最後まで「優しさにもほどがあると思うけどな」と吾郎に冷たい態度を取る。しかし、それは優しさの裏返し。実は、四宮は研修医時代にジュニアくんと呼ばれていた“初代ジュニアくん”。つまり、四宮も産婦人科医院の息子だったのだ。吾郎に期待を寄せているのは四宮も同じ。「もう戻ってこなくていいからな。せいぜい頑張れよ。ジュニアくん」と四宮は吾郎に告げる。どこまでも天邪鬼な態度の四宮にサクラは「よっ。初代ジュニアくん」と茶化し、初代ジュニアくんは「ふっ」と一言、微笑んで見せる。四宮の不器用な優しさが光った第4話だ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
金曜ドラマ『コウノドリ』
TBS系にて10月13日(金)スタート 毎週金曜22:00〜放送
(初回15分拡大スペシャル)
原作:鈴ノ木ユウ「コウノドリ」(講談社「モーニング」連載中)
出演:綾野剛、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、清野菜名、浅野和之、江口のりこ、星野源、大森南朋、佐々木蔵之介、古畑星夏ほか
プロデューサー:峠田浩
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/kounodori/

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