乃木坂46西野七瀬、映画女優としての可能性は? 久保田和馬が『あさひなぐ』の演技を熱弁

乃木坂46西野七瀬、女優としての可能性は?

 乃木坂46の西野七瀬が主演を務める映画『あさひなぐ』が、昨日9月21日より公開されている。本作は、こざき亜衣による同名コミックを、『ヒロイン失格』の英勉監督が実写化した青春映画。中学まで美術部だった東島旭が、ひょんなことから薙刀部に入部し、仲間たちとともにインターハイ全国大会を目指す模様を描く。西野のほか、乃木坂46の桜井玲香、松村沙友理、白石麻衣、伊藤万理華、生田絵梨花らがキャストに名を連ねている。

 主演を務める西野七瀬は、2014年に乃木坂46の8thシングル『気づいたら片想い』で4代目となるセンターを務めたことで一躍知名度をあげたメンバーで、控えめながら頑張り屋な性格と、親しみやすくも端正なルックスでファンから絶大な人気を誇っている。女優としてはこれまで『初森ベマーズ』『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2016』『キャバすか学園』などのドラマ作品に出演してきた。

 初の映画主演作で、西野はどんな演技を披露しているのか。映画ライターとして活躍する傍ら、美少女への審美眼にも定評のある久保田和馬氏は、本作での西野の演技について開口一番、次のように熱弁する。

「私が彼女に強く惹かれたのは、2015年7月に公開された『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』を見たのがきっかけでした。ルックスはハッとするほどの美少女なのに、自分に自信がない、ネガティブな性格の持ち主で、そのギャップに心を奪われてしまったのです。良い意味でアイドルらしくないというか、どこにでもいそうな普通の女の子が、アイドルとして頑張っているのが新鮮だったんですよね。乃木坂46は、全体としておとなしく清楚なイメージで、そのイメージをもっとも象徴的に体現しているのが、西野七瀬さんだと私は考えています。そして、そんな彼女だからこそ『あさひなぐ』の主人公・東島旭のキャラクターにぴったりとハマっていました。元美術部で運動音痴の旭が、薙刀に奮闘するというストーリーは、そのまま乃木坂46での彼女の姿に重なります。ファンムービーとしては、非常に満足できる仕上がりではないでしょうか」

 本作のキャスティングは、ほかのメンバーもハマっていると、久保田氏は続ける。

「もともと表現力のある松村沙友理さんや伊藤万理華さんは、映画の中でもしっかりと存在感を示しています。特に、2015年に福田陽平監督のホラー映画『アイズ』で主演を果たしている伊藤万理華さんの演技は、すでに安定感さえあります。また、白石麻衣さんや生田絵梨花さんらは、薙刀のシーンで迫力のある演技を見せてくれます。乃木坂46で培ったパフォーマンス力が、しっかりと活かせている印象でした」

 さらに久保田氏は、「西野さんの次回作を早く!」と熱望する。

「今回、発見だったのは、西野さんがコメディタッチの作品で活躍できるということ。英勉監督の作品は、『ヒロイン失格』や『高校デビュー』など大体すべて見ていますが、こうしたラブコメタッチの作品でも、西野さんのおとなしいキャラクターは活かせるのではないでしょうか。周囲の環境に翻弄されながらもひたむきに頑張り、それが時に滑稽かつ可愛らしく映るーーそんな彼女の姿を、映画館の大スクリーンでもっともっと楽しみたいです」

 『あさひなぐ』が、西野七瀬の魅力を存分に味わえる作品であることは間違いなさそうだ。

(文=松田広宣)

■公開情報
『あさひなぐ』
9月22日(金)全国ロードショー
出演:西野七瀬、桜井玲香、松村沙友理、白石麻衣、伊藤万理華、富田望生、生田絵梨花、中村倫也、森永悠希、角替和枝、江口のりこ
原作:こざき亜衣「あさひなぐ」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
脚本・監督:英勉
配給:東宝映像事業部
公式サイト:http://asahinagu-proj.com
(c)2017 映画「あさひなぐ」製作委員会 (c)2011 こざき亜衣/小学館

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