『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督来日 J・G=レヴィットのカメオ出演明かす
本日9月11日、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のスペシャル・ファンミーティングが東京・TOHO シネマズ六本木ヒルズにて開催され、来日中のライアン・ジョンソン監督が登壇した。
2015年12月に公開された、J・J・エイブラムス監督による『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のその後が描かれる、『スター・ウォーズ』シリーズ最新作となる本作。未だ謎のベールに包まれている本作について、メガホンをとったジョンソン監督自らが語るというイベントだけあって、会場にはコスプレ姿のファンや多くのマスコミが駆けつけた。
司会のサッシャとDJ TAROによる紹介で観客の前に登場したジョンソン監督は、開口一番、「ごめんなさい。私は日本語が話せません。けど頑張っています」と日本語で挨拶。12月15日の全国公開まで約3ヶ月に迫った本作。作品がすでに完成しているかどうかを問われると、ジョンソン監督は「もうほとんど完成しているんだ。ロサンゼルスに帰って、あと何日か作業をしたら完成だね」とギリギリまで作業をしていることを明かす。すると、「携帯電話の中に映像があるから今から観せようか?」とジョークを飛ばし会場を湧かせる。
今回のような監督が登壇するファンミーティングが行われるのはここ日本だけ。ジョンソン監督は「君たちには優先権があるからね。映画はどうでもよくて、日本に来たかったんだ(笑)」とリップサービスを交えると、観客からは喜びの歓声が上がった。
ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルが「台本を読んだ時に予想しなかったことがたくさんあった」、レイ役のデイジー・リドリーが「観客が驚くはず」と語るなど、様々な驚きがあることがほのめかされている本作。その驚きについて、司会のサッシャが言える範囲で教えてくださいとお願いすると、ジョンソン監督は「言ってしまったらサプライズにならないからね(笑)」と語りつつ、「マークやデイジーをはじめ、ほかのキャストも脚本を読んでそういうことを感じてくれたんだ。それは自分としてはすごく嬉しいこと。物語の最初の観客は演じる役者たちで、キャラクターのことを誰よりも知っているのも彼らだからね。でもサプライズといっても、ただ驚かせるためではなくて、物語の中で自然と起こるサプライズで、腑に落ちるものになっている」と明かした。
そのサプライズについては、マスコミから『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』で描かれた、ダース・ベイダーが実はルークの父親だったというぐらいの衝撃的なサプライズになるのかという質問も。ジョンソン監督は笑いながら、「あれは映画史有数のサプライズだったからね……もちろん期待してもらっていいよ(笑)」と冗談気味に語りながら、「脚本を書いている時に、あれほどのサプライズを自ら作り出そうというような気持ちでいないほうがいいと思った。驚かせてやろうというような気持ちで脚本を書いてしまうと、結果的にあまり良くないものになると思ったからね」と、サプライズは狙って生み出したものではないと断言。
レイがどのようにフォースを身につけていくのかという質問に対しては、「それは今回の映画のメインの話になる。それに、僕がレイというキャラクターに最もワクワクする部分でもあるんだ。僕は小さい頃からルークが大好きで、ヒーローとして憧れていた。考えてみれば、『スター・ウォーズ』はどの物語も大人に成長していき、世界の中で自分の居場所を見つける物語だと思う。ルークとはまた違う形で、レイにもそういう道のりが待っている」とレイの物語の重要性についても言及。「レイがダークサイドに堕ちるのでは?」という質問に対しては、笑いながら「ジェダイのトリックは僕には通用しないよ」とうまく質問をかわした。
アダム・ドライバー演じるカイロ・レンについては、「カイロ・レンは実は僕が『フォースの覚醒』にハマった理由のひとつ。J・J(・エイブラムス)が作り出したこのキャラクターはとても複雑で、たくさんの層から成り立っている。弱さがあって、どこか子供のような、まだ大人になりきれていない側面もある。それは脚本を書いていて楽しかった部分でもある」と話した。
マスコミからは「何かひとつでも構わないのでこの場で初めて解禁する情報を」というお願いも。すると、ジョンソン監督はじっくりと考え込み、「プロデューサーがダメだと首を振っている(笑)」とプロデューサーの顔を伺いながら、「これは言っても大丈夫だと思うんだけど、仲の良い友人で、『LOOPER/ルーパー』にも出演してもらったジョセフ・ゴードン・レヴィッドが、エイリアンの声でカメオ出演しているんだ。ほんのちょっとだけだけど、よく聞いてみたらわかるかも」と未発表の情報を初めて明かした。