『帝一の國』で人気急上昇! 岡山天音は次世代の“名バイプレーヤー”だ

アンダー25の注目俳優、岡山天音

 さらに、主演を務める『ポエトリー・エンジェル』も公開中だ。武田玲奈とのW主演で、実家の梅農家をいやいや手伝いながら小説家になりたいと夢を見る主人公・勤役。妄想癖があり、ひょんなことから入った詩のボクシングサークルがきっかけで、自分を見つめはじめる。本当の自分はここにいるはずじゃない!ともがく青年を、演技に目を向けさせるのではなく、物語自体へと観客をいざなう目立ちすぎない芝居の巧さで成立させた。劇中ではサークル仲間のおじさん役の下條アトムや、勤の父役の鶴見辰吾との共演シーンも多い。同世代のイケメンと並んで発揮する強さだけではなく、年上のベテラン俳優の横に違和感なくしっくり収まるところも岡山の強みだろう。

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『ポエトリーエンジェル』(C)田辺・弁慶映画祭の第10回記念映画プロジェクト

 フジテレビ月9ドラマ『貴族探偵』には刑事役で出演中で、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』にも漫画家志望の青年役で登場予定。継続して出演中の、斉藤由貴、夏帆と家族を演じるKDDIの「au森家シリーズ」も好評だ。ロードバイクをテーマにした青春映画の『神さまの轍-check point of the life-』(荒井敦史とのW主演)の公開も秋に控える。主演作も楽しみだが、アンダー25にして、脇で存在感を発揮する力が大きな魅力の岡山。これからも次世代を担う名バイプレーヤーとして先頭を走る姿が目に浮かぶ。

■望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。

■公開情報
『ポエトリーエンジェル』
テアトル新宿ほか全国順次公開中
出演:岡山天音、武田玲奈、山崎賢人(友情出演)
監督・脚本:飯塚俊光
配給:アークエンタテインメント
(C)田辺・弁慶映画祭の第10回記念映画プロジェクト
公式サイト:http://poetryangel.net/

『帝一の國』
公開中
出演:菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大、永野芽郁、吉田鋼太郎
監督:永井聡
脚本:いずみ吉紘
原作:古屋兎丸(集英社『ジャンプSQ.』)
企画・製作:フジテレビ
制作プロダクション:AOI Pro.
配給:東宝
(c)2017フジテレビジョン 集英社 東宝
(c)古屋兎丸/集英社
公式サイト:teiichi.jp

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