『ローグ・ワン』ディエゴ・ルナ インタビュー
『ローグ・ワン』主要キャストが明かす、「スター・ウォーズ」シリーズとの決定的な違い
「今までの「スターウォーズ」シリーズのどれよりも、地に足のついた作品だと思っている」
「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で主要キャラを演じるディエゴ・ルナは、過去の作品との大きな違いについて、そう説明する。
12月16日に全国公開される本作は、「スター・ウォーズ」の生みの親であるジョージ・ルーカスのアイデアを、『GODZILLA ゴジラ』のギャレス・エドワーズ監督が映画化した「スターウォーズ」シリーズのアナザーストーリーだ。J・J・エイブラムス監督作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に続き、本作でも製作を担当しているキャスリーン・ケネディが、「この映画は、これまでのどのスター・ウォーズ映画とも異なるスタイルになります」と語っているように、今までに登場したことのない新キャラクターを中心に、新たなるスター・ウォーズの世界が映し出されていく。
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前に起こった、反乱軍と帝国軍の戦いが描かれる本作。主人公のジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)らが所属する反乱軍の分隊「ローグ・ワン」が、ジンの父親で科学者のゲイレンによって作られた兵器「デス・スター」の設計図を奪還するため、帝国軍と熾烈な戦いを繰り広げていく。
ディエゴ・ルナは、反乱軍の情報将校であり、ジンのお目付役でもあるキャシアン・アンドーを演じた。過去作で言うところの、アナキンとオビ=ワン、ルークとハン・ソロ、レイとフィン、といったコンビを想起させる。キャシアンとジンの関係について、ディエゴは次のように語る。
「軍隊での経験を持つキャシアンは、冷静沈着な思考を持っていて、なによりも命令や軍のヒエラルキーを遵守する男なんだ。チームで活動を行ったことがないジンとの相性は悪く、考え方の違いから、最初は互いにそれぞれを自己中心的な人間だと思っているんだ。キャシアンからすると、ジンは自分が助かることしか考えていない人間だと思っているし、ジンはキャシアンの頭には命令や任務遂行のことしかないと思っている。つまり、ふたりはまったく別の視点から世界を見ていると言えるね。ギャレット監督やフェリシティとは、物語の展開と一緒に変化していくふたりの関係を、どのように描いていくのかディスカッションしたよ」
様々な憶測を呼んでいる“ふたりのラブロマンス”の有無を問うと、「それは劇中のキャラクター同士のこと? それともアクター同士のこと?(笑)」と冗談を言いながらも、「最初は衝突してばかりなんだけど、その衝突を乗り越えていきながら、徐々にふたりは信頼関係を深めていくんだ。そこに個人的なロマンスがあるのかどうかは、ネタバレになってしまうから言えないから、そこは劇場で確認してほしいね」と教えてくれた。
本作では、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のダース・ベイダー誕生から、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のルーク登場前という、「スターウォーズ」シリーズの中でも、混沌とした時代が描かれる。ディエゴは、『ローグ・ワン』はスター・ウォーズにおける重要な時代を描いていると説明する。
「ジェダイや特殊な力に頼ることなく、普通の人々が結束して動かなければ、世界を変えることができない時代。(スター・ウォーズの)年表を見ると、反乱軍にとっては最も過酷な時代だと言えるが、ギャレス監督は今回の作品を“真の反乱の映画”だと説明していたよ。今回の作品の主人公は、僕や君のような普通の人間たちさ。そこが、ある意味でシリーズ中、もっとも地に足のついた作品だと言える理由だね。そんな普通の人々が、世界の変革のために力をあわせて戦う物語を、僕はとても気に入っているんだ。ギャレス監督とも、“力をあわせて戦うことの強さ”について、色々と話をしたよ」