『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』ピエール・ボハナインタビュー
『ファンタビ』造形美術監督が語る、“魔法道具”の作りかた 「僕らの遊び心が詰まっている」
「造形美術の礎にあるのは“質”」
ーーニュートの持ち物以外にも、魔法動物の卵など個性的なアイテムが登場しますよね。
ピエール:ニュートはポケットの中に色んなものを入れてしまう性格なんだ。魔法動物を探し求める中で、変わった卵を見つけては、とりあえずポケットの中にいれてしまう。“ビリーウィグの卵”は、くしゃみをした時に出てくる鼻水みたいな形をしているよね。どの小道具にも僕らの遊び心が詰まっているんだ。
ーーピエールさんは、本作のようなファンタジー映画だけでなく、『ダークナイト』や『スター・ウォーズ』など、これまでに様々なジャンルの作品に携わっています。造形美術を手掛ける際にいつも心掛けていることはありますか?
ピエール:映画を観る時、お客さんは美術や小道具に注目しているわけではない。あくまで作品のストーリーを楽しみにしていると思う。我々は、そのストリーテリングの一助を担うことができれば、と考えているよ。ただ、ストーリーテリングの一端を担うためには、小道具の質は高いものでなければならい。より作品の世界を豊かなものにするためにも、僕らの仕事の礎にあるのは“質”だと心掛けながら、いつも小道具を製作しているよ。
(取材・文=泉夏音)
■公開情報
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
11月23日(水・祝)、全国ロードショー
監督:デイビッド・イェーツ
原作・脚本:J・K・ローリング
プロデューサー:デイビッド・ヘイマン、J・K・ローリング
出演:エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー、コリン・ファレル
配給:ワーナー・ブラザース映画
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公式サイト:fantasticbeasts.jp