『ボクソール☆ライドショー』出演女優たちが明かす撮影秘話「温泉をモチベーションに頑張った」

『ボクソール ライドショー』インタビュー

 2016年公開の『貞子vs伽椰子』で注目を集める白石晃士監督がメガホンをとった、日本初の4DX専用ムービー『ボクソール☆ライドショー 恐怖の廃校脱出!』が1月16日から公開される。本作は、体感型上映システム“4DX”ならではの臨場感を活かすべく、アトラクションのような仕掛けが盛り込まれた新感覚ホラーだ。とある廃校に肝試しのロケでやってきたアイドル3人が、学校の番人という奇妙な怪人に出会い、数々の恐怖体験に巻き込まれていく姿が映し出されていく。リアルサウンド映画部では、本編でアイドルを演じる岡本夏美、渡辺恵伶奈、松本妃代の3名に、撮影舞台裏と演技への等身大の想いを語ってもらった。

渡辺「劇中で見せていた演技は、ほとんど素のリアクションです」

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【左から】渡辺恵伶奈、岡本夏美、松本妃代

ーー本作は、白石晃士監督自身がカメラマン役として出演しています。監督と距離が近かった分、現場でもアドバイスが多かったのでは?

岡本夏美(以下、岡本):白石監督からは、演技をしないでほしいと言われていました。これまでドキュメンタリー風の映画を多く撮ってきた方なので、今回もリアリティのある演技を求めていて。私が演じたナツミは、序盤は主人公らしくないのですが、恐怖に追い詰められていくうちに、どんどん正義感に溢れていく女の子です。その変化していく様子を意識してほしいとも言われていました。劇中のモンスターから逃げるためにロッカーを倒すシーンから、彼女の中のスイッチが切り替わっていく様が伝わると思います。

松本妃代(以下、松本):私はお化けに呪われる役だったので、普通の女の子らしい一面と、呪われた後の不気味な一面を演じ分ける必要があって。監督からは「思い切ってやっちゃっていいよ」と言われたので、全力で呪われていく姿を演じました。ホラー系のドキュメンタリー映像を参考に、実際に呪われている人がどんな動きや表情をするのか研究して、とにかくリアリテイを追求しました。

岡本:(松本の演技は)本当に怖かった。撮影は本物の廃校で行われたのですが、本気で呪われたのかと思いました!

渡辺恵伶奈(以下、渡辺):私も演技らしい演技はしないでと監督から言われていました。もともと、ホラー映画をまったく観れないくらい怖がりなので、劇中で見せていた演技も素のリアクションに近いです。監督からは、恐怖顏が良い、特に困った時に眉毛が八の字になるのが良いねって言われていたので、そこはちょっと意識しました。

ーーでは、役を作り込むというよりは、自然な姿が映し出されている、ということですね。

岡本:リアクションに関しては、ほとんど素だったと思います。特に、学校の番人が迫ってくるところは、本気で怖がらせにきていたので、本当に怖かったです! カメラが回っていない時は、穏やかな優しい方で、私たちの女子トークも親身になって聞いてくれましたけど(笑)。

松本:呪われる役を演じると聞いた時、内心ちょっと嬉しくて。この世のものとは思えないものとか、ちょっと気持ち悪いものが好きなので、呪われる演技も楽しんでできました。

岡本:特殊メイクをする時も、一番嬉しそうにしてたよね。

松本:2人が年下なので、現場では私がしっかりしなきゃと思っていたんですけど、全然2人の方がしっかりしていて……。

岡本:いや、(松本が)一番しっかりしてました! プールに飛び込むシーンの撮影がすごく怖かったんですけど、率先して飛び込んでくれたのは本当に心強かったです。現場で私たちをリードしてくれるところは、さすが大人だなって思いました。

岡本「裏テーマは、3人の友情や絆、青春の甘酸っぱさです」

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『ボクソール ライドショー』場面写真

ーーみなさんの仲の良さも映画からは伝わってきました。

岡本:恐怖体験や4DXの仕掛けに目がいきがちですが、裏テーマとして、3人の友情や絆、青春の甘酸っぱさも盛り込まれているので、そこも観ている人に伝わってほしいです。

ーー撮影中も楽しそうですね。

岡本:毎日巻きで撮影を行っていたので、現場は常に慌ただしい感じでした。でも、撮影が早く終わると、そのぶん長く温泉に入ることができたので、温泉をモチベーションにして撮影を頑張ってました(笑)!

渡辺:温泉に入って、ソフトクリームも食べて……。撮影期間が短くて、ハードなスケジュールだったけど、ちょっとした修学旅行みたいに楽しんでたよね。

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【左から】渡辺恵伶奈、岡本夏美、松本妃代

ーーみなさん学生ということで、ふだんは学業と仕事を両立していると思いますが、そこに苦労はありますか?

岡本:テスト勉強が大変です(笑)。仕事で学校の行事に出られないこともありますが、だからこそ学校にいる時間が大切だなって思えます。特殊なお仕事をしているとは思うけど、自分が他の人とは違うと意識したことはないです。友達との出来事とか、プライベートなことも平気でツイートしますし、普通の高校生とあまり変わらないと思います。

松本:私は大学で勉強することも、芸能活動をすることも、そこまでかけ離れた行為だとは思っていなくて。演技とはまったく関係のないことでも、それがお芝居に反映されることも多いですし、演技で学んだことが日常で役に立つこともあります。結局は、ひとりの人間がやっていることなので、すべて繋がっていくんだなって最近実感してます。

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