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放送開始から40年、仏同時テロにも即応した米長寿番組「サタデー・ナイト・ライブ」の歴史

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「パリは光の街です。ニューヨークの街は、その光が消えることはないことを知っています。全ての人に愛と救いの手を。私たちは、あなたと共にいます。ライブ・フロム・ニューヨーク、イッツ・サタデーナイト」。

 

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 先週土曜日、11月14日の「サタデー・ナイト・ライブ」は、いつものような賑やかなオープニングではなく、レギュラーメンバーの一人、セシリア・ストロングによる静かな語りで始まった。黒いドレスを着た彼女は英語で述べたのちに、フランス語でも繰り返した。

 「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」は米NBCで40年続く生放送バラエティ番組。毎年9月から5月の間、毎週土曜深夜にゲストやレギュラー陣によるコント、音楽ゲストを迎えたライブなど90分にわたり放送している。(夏の間は再放送)。ビル・マーレイ、エディ・マーフィ、アダム・サンドラーなどアメリカを代表するコメディアンを輩出し、番組内コントから『ブルース・ブラザーズ』や『ウェインズ・ワールド』といった映画も登場した。「オレたちひょうきん族」はこの番組をもとにしたと言われており、2011年にフジテレビ系列で「サタデー・ナイト・ライブJPN」が放送されたのを覚えている方もいるかもしれない。地上波・CS合わせて9回しか放送されなかったことからも、決して成功とはいえないトライアルだったわけだが……。

20151117-snl-IMG_0027.jpeg今まで人気を博したキャラクターの数々

 ではなぜ、アメリカでは40年も続く長寿番組として愛されているのか。アメリカと日本の笑いの質という議論は抜きにして、その謎を紐解くエキシビションがニューヨークで開かれている。「Saturday Night Live The Exhibition」は番組の放送開始40周年を記念して、月曜日から土曜日深夜の生放送まで、曜日ごとに番組が作られるまでを追っている。

 月曜は前週の放送をふまえ、プロデューサーのローン・マイケルズとその週のホスト、そしてレギュラーメンバーで今週の生放送の打ち合わせが始まる。火曜はその打ち合わせを受け、構成作家は水曜朝までに台本を書き上げる。水曜日は全体ミーティング兼台本の読み合わせ。そこでセットデザインや衣装などの発注が決まる。木曜日は早朝から、ニューヨーク近郊のスタジオで大道具や小道具の制作が開始。できあがった大道具などはマンハッタンのロックフェラーセンターにあるNBCのスタジオに運ばれる。金曜日は終日リハーサル。コントやスキットなどを合わせながら、台本を調整する。

 そして土曜日、生放送直前の夜8時からドレス・リハーサルと呼ばれる観覧客を入れたリハーサルが行われ、全体像をチェックする。ドレス・リハーサルで観客の反応が悪かったコントはその場で書き換えられ、本番を迎える。深夜1時に本番が終わったあとは1週間の激務を労い、大掛かりな打上げが行われるそうだ。スタッフも出演者もみんな、1週間ほぼSNLに意識を集中させ、毎週土曜深夜の90分に及ぶ生放送を乗り越えている。この番組に関わる全ての人の集中力と、たった1つの番組に全力投球できる幸せな環境が、40年間色褪せることのない人気番組を支えているのだ。

20151117-snl-IMG_0036.jpeg水曜日の本読みが行われる会議室を模した展示。机の上には大量の食べ物と台本が並ぶ
20151117-snl-IMG_0048.jpeg生放送なので、出演者の台詞は全てカンペによって指示される

      

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