欠けた器と傷ついた人の心をつなぐ、じんわり滋味深いストーリー『金継ぎおじさん』が話題

じんわり滋味深い『金継ぎおじさん』が話題

 漫画家であり漆作家で金継ぎのワークショップ「金継ぎ部」を主宰する堀道広の最新単行本『金継ぎおじさん』(マガジンハウス)が、2024年1月31日に全国の書店・インターネット書店にて発売される。

 単行本出版に当たり、著者・堀道広は「読んでほっこりしてもらいたい作品です。大らかな目で見てください。」とコメントしている。

 単行本の帯には女優の常盤貴子が推薦コメントを寄せた。常盤は「金継ぎ部」で堀道広の生徒でもある。「タイトルに油断した。思いがけず…目が潤んだ。そうか。金継ぎは、「時」をも繕ってくれるんですね。大切な人とのほころびに…金継いでみませんか?」――常盤貴子

 また、この作品の発売を記念して、代官山 蔦屋書店では堀道広を講師に迎え、漆を使った金継ぎを学べるワークショップ「代官山 金継ぎ部」を特別に開催。「金継ぎ部」は現在、東京の国立と西荻窪、神奈川の葉山、福岡の平尾で活動されているが、どこも満員で入部がストップするほどの人気ぶり。

 割れや欠け、ヒビなど、陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で仕上げる日本の伝統的な修理技法「金継ぎ」。

 金継ぎ師の繕井継男(つくろいつぎお)は娘のほつれと二人暮らし。その腕は一級品と噂されるけど、仕事へのこだわりはヒトクセあるみたい。そんな金継ぎおじさんのもとに、今日も器を持った誰かがやって来る。

 割れた皿、戻らない時間、悲しい顔。「お直し、やりますよ」。笑えてほっこり。人と器・記憶と想いを繋ぐ、おおらか金継ぎ漫画だ。

書誌情報

書名  :金継ぎおじさん
著者  :堀道広
発売日 :2024年1月31日
価格  :1,650円(税込)
仕様  :A5並・176ページ
ISBN:978-4-8387-3261-6
発行  :株式会社マガジンハウス

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