【漫画メシ】洗濯機で麺を茹で、ドラム缶で肉を焼く……『スーパーくいしん坊』ぶっ飛んだ調理法4選

 牛次郎原案、ビッグ錠作画の伝説的な料理漫画『スーパーくいしん坊』。突飛な発想の料理が次々と飛び出す作風は一部マニアの間で有名だったが、最近は『マツコの知らない世界』(TBS系)などで取り上げられたこともあってか、SNS上でたびたび話題になっている。そんな『スーパーくいしん坊』のなかから、特にぶっ飛んでいるといわれる料理を検証したい。

洗濯機でラーメン

 20分で50杯のラーメンを作ることになってしまった香介。「ムリだよ」と絶望するが、洗濯機を回していると、このなかにラーメンをぶちこむことを思いつく。

 普通の人間なら衛生面を気にして二の足を踏んでしまいそうだが、香介はお構いなし。洗濯機に沸騰した湯とラーメンを入れ、ガラガラと回す。スープはお湯を入れた丼のなかにスープのもとを仕込んだ海苔を入れ、溶かすことで味を出す。

 いろいろと問題がありそうなラーメンだが、提供された客たちは一様に「こりゃうめえ」と絶賛していた。

ハープでイカの握り寿司

 イカの寿司をなぜか楽器のハープで作るという、ぶっ飛んだ調理法だ。

 作るきっかけは、町内会の運動会。雨が予想されるため予約していた押し寿司弁当100人分をキャンセルしたのだが、当日晴れてしまったことから、なぜか突然寿司屋ではない香介のオヤジに相談が来たのだ。

 普通なら誰もが断る依頼だが、香介は「子供たちをうらぎるわけにはいかない」と快諾。そして大量のシャリを板で押し付け、その上にイカを乗せると、おもむろに楽器のハープを取り出し、弦の部分で縦と横に切り、イカの寿司を完成させた。

 いったい誰が、イカ寿司づくりのために香介にハープを貸したのかが気になってしまうところだが、どこからともなく大道具が飛び出すのも『スーパーくいしん坊』の魅力。普通に包丁で切れば良いような気もするが、ハープを使うアイディアは読者の度肝を抜き、現在も語り継がれることになった。

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