『s**t kingz FES 2026』DAY1:三浦大知、GENERATIONS、こっちのけんと、MyMら大集結! 音楽とダンスと絆の祭典

shoji、kazuki、NOPPO、Oguriの4人によるs**t kingz主催のフェス『s**t kingz FES 2026 「会社」』が、7月25日、26日に神奈川県・ぴあアリーナMMにて開催された。
s**t kingzと縁の深いアーティストやダンサーたちとのコラボレーションが繰り広げられた2日間、本稿ではDAY1公演の模様をレポートする。
開演1分前、ステージ上の大きなスクリーンにカウントダウンが映し出され、観客は手拍子で開演の時を待つ。今回のフェスはタイトル通り「会社」がテーマ、崖っぷちの会社を再建するために必要な“伝説のUSB”を7つ集めるべく、s**t kingzのメンバーが奔走するというストーリーのもと進行していく。オープニング映像では、会社のピンチにs**t kingzの4人が緊急対策室のメンバーとして召集される様子が描かれ、いよいよs**t kingzがステージに登場。スーツにそれぞれがカラフルな文房具やオフィスアイテムをアレンジした衣装に身を包んだ4人、そして、会社ダンサーズがメインステージに並べられたデスクを使い、混乱する会社の様子をs**t kingzの人気曲「FFP feat.C&K」にて大迫力のダンスで表現。圧巻のオープニングに早くも大歓声が巻き起こった。

最初に登場したのは、“ワイルド&ゴージャス課”所属のPSYCHIC FEVER。「Just Like Dat」でグループの個性を打ち出したかと思えば、揃ったフォーメーションダンスと一人ひとりのスキルが発揮された「If You’re Mine」と続き、その実力で会場を盛り上げていった。曲が終わり、「僕たちを知らない人、どれくらいいますか?」と挙手させると「これ、チャンスですよ!」と自信を見せ、客席の心を掴んでいく。shojiが振り付けたという「BAKU BAKU」は、ここまでの印象とはまた違うユニークなステップでエネルギーを爆発させていき、「I Got Ways」では曲の途中で s**t kingzの4人がステージに登場しコラボパフォーマンス。この日にしか実現しないスペシャルなステージに観客も大きな拍手を送った。



続いては、“トントントンツーツーツートントン課”のこっちのけんと。1曲目の「けっかおーらい」から会場を圧倒するボーカルに、客席もハンズアップで応える。「死ぬな!」では完全に空気を掌握。フロア全体が、その歌声が紡ぎ出すビートに身を委ねていた。さらに「信じられないくらい速い曲」と自身の子育てエピソードを交えて紹介された「だだ」、炎の特効と客席のハンドクラップに彩られた「もういいよ」と続いていく。「次はみなさんお待ちかねの『はいよろこんで』を……」と曲を紹介すると、s**t kingzがステージに登場。「よかったら1曲、一緒にパフォーマンスしませんか?」「はいよろこんで!」とコラボがスタート。歌とダンスによって楽曲の世界観が鮮やかに描き出され、おなじみの“ギリギリダンス”は客席も一緒に踊り出す。「こちけんさんを初めて見た時、『この人、絶対にダンスやってる!』って思った」と言うs**t kingzメンバーに、「s**t kingzさんとコラボできるなんて、ダンスやっててよかった!」とこっちのけんともリスペクトを示し、和やかにステージが進んでいった。



今回が初のフェス参加という、森三中・大島美幸、ガンバレルーヤ・よしこ、まひるによるMyMは、「君は1000%」からスタート。“社内外遊心奨励課”の社員らしく、タオルをまわしながらステージの隅々まで動き回り、コールアンドレスポンスを交えながら会場を盛り上げ、キュートなダンスが光る「超NAMAIKI」へと続け、客席をあたためていった。曲間には、息を切らしながら水分補給を求めるも、ステージドリンクが見当たらない様子。しょうがないと言わんばかりに、躊躇なくステージに置かれたs**t kingzの水を次々飲む姿には、会場が笑いに包まれる。s**t kingzとのコラボは、キャッチーさとヒップな魅力で盛り上げた「ASOBOZE」。7人が全力で音楽を楽しんでいるパフォーマンスはもちろんのこと、「s**t kingz、なんていいヤツなんだ!」「MyM、最高だな!」と健闘を称え合う姿も見られ、幸福感あふれるステージとなった。



この日最も感嘆の声が飛び交ったのは、Cheer Ra-Man'sのパフォーマンスといっても過言ではないだろう。全員が会社員としての顔を持ち、スーツとネクタイでチアリーディングをする異色のグループだが、メンバーは自身らに「ぴったりな名前のイベント」と笑顔を見せる(ちなみに所属は“華やか応援課”)。一糸乱れぬ演技はもちろんのこと、音に合わせて次々に繰り広げられる大技には、驚きの声と拍手喝采が巻き起こった。サンボマスターの楽曲「できっこないを やらなくちゃ」に合わせたパフォーマンスも披露され、歌詞や音とぴったり合ったアクションに、悲鳴にも似た声援と拍手が鳴りやまなかった。




“活力情熱躍動課”のGENERATIONSは、ラウドなビート音、炎の特効、激しいライティングのなか、その演出にふさわしいハードなパフォーマンスでその実力を打ち出した。「PAINT」から始まり、トラディショナルなダンス&ボーカルで魅せた「Diamonds」、メンバーそれぞれのスキルにスポットライトの当たるポジティブなサウンドの「Make Me Better」、情熱的なメッセージで観客の背中を押すエモーショナルなロックナンバー「チカラノカギリ」、そしてフロアが揺れるほどひとつとなってジャンプし、会場にいる全員が踊った「Y.M.C.A.」と、テンションの高いセットリストがノンストップで展開した。最後に披露されたのはOguriが振り付けした楽曲「本心」。エモーショナルなツインボーカルに、ソロ、ペアダンス、コンテンポラリー要素と、前向きなメッセージが表現された一曲だ。曲中、s**t kingzの4人がステージに登場すると、客席からは喜びの声があがる。大人数でのフォーメーションダンスは、グループの色と一人ひとりの個性が融合し、実力者同士、大迫力のコラボレーションとなった。これまで数多くの楽曲をs**t kingzメンバーと作り上げてきたGENERATIONSだが、s**t kingzの4人とGENERATIONSの共演はなかったと語り、「やっと叶った!」「最高!」「いい曲だ!」と10人でのコラボレーションに喜びをかみしめた。



この日、観客に特別な感情をもたらしたのは、世界的ダンサー・Shaun Evaristoのパフォーマンスだろう。s**t kingzを組むきっかけとなったルーツとも言える存在のダンサーだ。2009年のs**t kingzとのパフォーマンス映像をバックスクリーンに映し、5人で同じパフォーマンスをステージ上で表現。どこまでも柔らかく、そして自由なエネルギーがあふれ出るコラボレーションは、全員の全身から喜びが滲み、そのポジティブな感情が会場を満たすようだった。s**t kingzを「兄弟」と呼び、彼らとの絆を語ったメッセージののちに繰り広げられたShaunのソロパフォーマンスは、観る者の心を鷲掴みにした。センターステージに照らされる光のなかで、身体表現の最高峰とも言える静と動の美を描き出す。踊ることで直前のメッセージをより鮮やかに描き出したような時間に、観客からも惜しみない拍手が送られた。


ホラー風のVTRから始まった会社ダンサーズによるゾンビモチーフのダンスは、大人数でのパフォーマンスとあって、大迫力に繰り広げられた。おどろおどろしいムードのなかにもユーモアを感じさせ、エンターテインメント性とその表現力に会場の熱狂はますます高まっていく。


続いてバンドがステージに現れ、SEとともに三浦大知が登場。「知ってる方も知らない方も、一緒に音楽で盛り上がりましょう!」とハンドクラップを煽り、「Blizzard」を披露。重力を感じさせないステップ、力強いボーカルで観客の心を一気に掴んでいく。激しいソロダンス、バックダンサーとのコンビネーションを見せつけ、そのまま「(RE)PLAY」へ。冒頭から膨大なエネルギーを客席にぶつける。三浦は自身の所属が“歌もダンスもレベルた課”であることにプレッシャーを感じると笑ながら、「いつも思うのは、すべてをつないでいるのはs**t kingzのエンターテインメントへの仲間への愛です。s**t kingzの愛に導かれて、(自分は)ここにいます。大好きなんです、s**t kingzが」と愛情たっぷりに語る。そんな愛情をそのままステージに反映させたような「Feel So Bright」「Inside Your Head」と2曲続けて披露されたコラボレーションは、つま先までぴったりと揃ったポージングと、5人の個性が滲み出る動きのグラデーションが見事。ダンスへの愛情、音楽への愛情、そしてそれぞれへの愛情がほとばしるような鮮やかなパフォーマンスとなった。「この曲を一緒に踊れるなんて!」「楽しい!」「最高!」と皆が喜びを露わにした。三浦のステージ、最後の曲は「Horizon Dreamer」。楽曲のムードはもちろんのこと、彼の声やダンスから醸し出される特有の幸福感によって、会場がこれ以上ないほどの一体感に包まれ、まさに愛でいっぱいのステージングとなった。


最後のブロックは、待望のs**t kingzによるパフォーマンスだ。スーツ姿から衣装チェンジし、「Get on the floor」ではバンドサウンドの一節一節にぴったりと合わせたダンスそのもので会場の熱を上げていく。煙草を使ったセクシーな「SMOKE」、花道からセンターステージへ移動しながらそのなめらかかつユニークなムーブでまたボルテージを上げた「MORECHAU」と立て続けに披露。待ちに待ったメインディッシュを味わうかのように客席の温度が上がり続けていく。

続く「Believe In My Soul」はCheer Re-Man'sとのコラボステージ。花火が打ち上がるようなチアリーディングとs**t kingzのダイナミックでエモーショナルなダンスのコンビネーションで、客席からも大きな歓声があがり続ける。メドレー形式で繋いで披露されたソロパートは、会社ダンサーズとのコラボレーション。物語を語って聞かせるようなパフォーマンスは、それぞれ音楽とダンサーの個性が光る。4人とダンサーのシルエットが映し出されたステージ。モノクロの世界が少しずつ色づいていくように展開した「slow burn」は、アーティスティックな感性とスキルでその作品性を示した。さらに三浦大知を再び呼び込み、「愛が呆れ果てるまで」をパフォーマンス。ピースフルであたたかな空気に包まれる。


素晴らしい音楽とパフォーマンス、仲間との絆によって伝説のUSBを揃えることができ、会社の危機を救うことができたs**t kingz。出演者全員が再びステージに登場し、「KID」では、「経済を回すぞ!」という声とともにタオルを回し、ぴあアリーナMMがひとつとなる。最後の曲はフェスのテーマソングであり、こっちのけんととのコラボレーション楽曲「ともパン feat. こっちのけんと」。会社を意味する“Company”がもともとラテン語では「パンをともに食べる仲間」という意味に由来するこの曲は、まさにパンを分け合うように音楽への愛、エンタメへの情熱といったエネルギーを、演者同士、演者と観客が交換し合うようなあたたかな時間だったように思う。s**t kingzとその仲間だからこそ生み出せる幸せな空気が会場に満ちたまま、この日のライブは幕を閉じた。


s**t kingzが作ってきたクリエーションが一堂に会する場という意味以上に、彼らが多くのアーティストとさまざまな形の絆を築いてきたことが強く打ち出された今回のフェス。4時間を超える時間でも一瞬たりとも目が離せず、心躍る瞬間の連続だった。一人ひとりのアーティストが違う色を持ち、同じ動きをしてもそれぞれが違う輝きを放っている。そんな光り輝く個性とパフォーマンスの集合に、音楽とダンスの喜び、そして美しさを見た気がした。























