『音楽の日2025』の目玉へと成長したダンス企画――貢献者・s**t kingzが語る、各チームの健闘と選抜メンバー

　7月19日午後2時より、『音楽の日2025』（TBS系）が放送された。今年の番組のテーマは「ココロ」。それにちなんださまざまな歌唱や企画が行われ、見応えたっぷりの8時間となった。

　そのなかで、活躍を見せたのがs**t kingzだ。

　s**t kingzは同番組において恒例企画になりつつあるダンス企画の演出や構成などに関わっており、演者であると同時に番組の貢献者でもある。

　放送当日、まず14時台にs**t kingzはSKY-HIとのコラボパフォーマンスで「Oh s**t!! feat. SKY-HI」を披露。自分たちのダンスの実力を見せ、表現者としての姿もしっかり披露していた。そのパフォーマンス後は、ダンス企画への期待をコメント。shojiは「各事務所の色が濃く見える作品ばかりなので、そのあたりも楽しみにしていただけたら」と見どころを伝えてくれた。

　そして20時台になると、ダンス企画「DREAM DANCE」に登場。今年は各芸能事務所が精鋭メンバーによる選抜チームを結成し、“ドキドキ”、“ワクワク”、“ウキウキ”など、「ココロ」の動きをテーマにしたダンスをさまざまなヒットナンバーに乗せてパフォーマンスした。まず、各事務所の代表者が登場したオープニングショー。これもs**t kingzの振り付けだ。華やかに「DREAM DANCE」の開幕を表していた。

　企画がスタートすると、各チームのパフォーマンスを盛り上げるべく、s**t kingzメンバーが声を響かせる。しかも、盛り上がる部分だけではなく、終始声援が聞こえていたのだ。ダンスの経験者はご存知だろうが、この声援があるとテンションが高まって、非常に踊りやすい。そして、声援以外にもさまざまな形で企画の盛り上がりに一役買っていた。たとえば、LDHグループ選抜チームのパフォーマンスの最後、GENERATIONS・中務裕太が上着を脱いだ際にはshojiが大盛り上がり。とにかく楽しげな雰囲気が伝わってくる。また、坂道グループ選抜チームのパフォーマンス中、s**t kingzの4人の姿も映り込んでいたが、全員が手を上げて盛り上がっていた様子も見られた。

　さらに、パフォーマンス終了後に発していた、ダンス未経験者にもわかりやすく、かつ簡潔な解説やコメントにも注目が集まっていた。“ルンルン”をテーマにトップバッターを飾ったSTARTO ENTERTAINMENT選抜チームへは、「めちゃくちゃ細かいステップなんですけど、あんなに揃えて。なおかつ表情だったり、小物だったり、人を楽しませることを忘れない、STARTOらしいパフォーマンスでした」とコメント。また、“ガンガン”をテーマに激しいパフォーマンスをしたスターダスト選抜チームのダンスを、「体幹がしっかりしていないと踊り切れない振り付けをあんなに揃えて、笑顔で踊れるなんて、信じられないですね」「人が走っていたり、木があったり、いろんな背景が見えました」と解説していた。

　また、「HALF TIME SHOW」にもs**t kingzの活躍が詰め込まれていた。スターダスト、LDH、BMSGに所属する次世代メンバーによる“次世代ダンスパフォーマンス”のプロデュースと振り付けを担当したのだ。序盤に各事務所ごとに分かれてパフォーマンスをしていたが、どのチームも若手らしい勢いと事務所の色をほんのり感じさせるコレオグラフだった。かと思えば、3事務所のメンバーが入り乱れてシンクロするという見どころもあった。これも、さまざまなアーティストの振り付けを担当しているs**t kingzだからこそできることなのだろう。「HALF TIME SHOW」のダンスバトルでメンバーそれぞれがバチバチのフリースタイルを見せたあとの4人の嬉しそうな顔からは、ダンス愛も伝わってきたはずだ。

　そして、s**t kingz選抜チームのパフォーマンス。メンバーはIS:SUE ・YUUKI、HANA・NAOKO、Little Glee Monster ・かれん、THE RAMPAGE・武知海青、BE:FIRST ・RYUHEI、超特急・マサヒロ、そしてs**t kingzの4人、計10人である。テーマは“キラキラ ”。「誰かに背中を押されてきた人たちが、今度はキラキラ踊って、誰かの背中を押したり、誰かの勇気になったり、次の人たちの夢や憧れに繋がっていったらいいな」という思いが込められている作品だそう。その言葉を聞いてから観た10人のダンスは、見紛うことなくキラキラと輝いていた。表情はもちろん、彼らのダンスからそれは滲み出て、伝わるものもあったはずだ。スキルだけではなく、その人の思いもダンスから伝わるのだと再確認したパフォーマンスであった。

　大盛況に終わった「DREAM DANCE」。本番直前のs**t kingzに、この『音楽の日』について話を聞いた。