影山優佳が『W杯』で重宝される理由とは? 専門性を兼ね備えたアイドルOGの力、サッカーへの深い愛

アイドル活動で育まれた強み、“好き”を言葉に変える責任感

 影山がサッカーシーンに求められる理由は、知識量の多さだけではない。サッカーを深く知っている一方で、その面白さをわかりやすく噛み砕いて伝えられるところに、彼女の強みがあるのだ。戦術や選手の特徴を押さえたコメントは、普段からサッカーを見ている人にも納得感を与えることができる。その一方で、今回の『FIFAワールドカップ2026』や日本代表戦をきっかけに試合を見る人に対しても、「この選手に注目すると面白い」「この場面にチームの狙いが出ている」といった形で、自然に見どころを示すことができるところが、影山が重宝される理由だろう。

 日向坂46時代の影山を見ていると、その強みはグループ活動の中でも育まれてきたものだとわかる。ライブ、バラエティ、ブログ、インタビューなど、アイドルとして言葉を届ける場を重ねる中で、影山は自分の“好き”を外へ向けて発信し続けてきた。相手に伝えようとする言葉の選び方、場の空気を読む力、そして知識を差し出す姿勢。それらは、アイドルとして培った発信力と、サッカーを見続けてきた蓄積が合わさったものだろう。

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 そうした中で、近年の影山は、サッカーを語る立場への責任もより意識しているように見える。初エッセイ集『影まで愛して』(マガジンハウス)から公開された「好きだということ」では、サッカーに関わる仕事が増えたことで、自分の言葉がどのように受け取られるのかを考えるようになったことに触れていた。好きなものを語る喜びと、代表的な立場で言葉を発する難しさ。その両方を知ったうえで、それでもサッカーに向き合い続けていることが、今の影山の言葉に説得力を与えている(※3)。

 坂道グループ卒業生の活躍は、近年ますます多様化している。俳優やモデル、バラエティや情報番組など、それぞれの道が広がる中で、影山は専門性を仕事につなげるOG像を体現している存在だ。もちろん、影山自身の卒業後の活動はサッカーだけではなく、俳優、バラエティ、クイズ、情報番組など、フィールドは着実に広がっている。好きなものを好きなままにせず、学び、考え、伝えてきたこと。その真摯な積み重ねがあるからこそ、『FIFAワールドカップ2026』という大きな舞台でも活躍しているのだ。

 
 
 
 
 
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