影山優佳が『W杯』で重宝される理由とは? 専門性を兼ね備えたアイドルOGの力、サッカーへの深い愛
影山優佳が『FIFAワールドカップ2026』の現地レポーターとして存在感を見せている。
動画配信サービス DAZNでは、『FIFAワールドカップ2026』の全104試合をライブ配信している。その中で影山は、日本代表のグループステージ3試合を現地から伝える新企画「カゲレポ」を担当している。日本代表の戦いぶりはもちろん、開催地の街並み、スタジアム周辺の熱狂、現地に集まる人々の表情までを画面を通して届ける役割であり、日向坂46在籍時からサッカーへの深い知識と熱量で注目を集めてきた影山にとって、これまでの活動がひとつの形になった仕事と言っていいだろう。
サッカーへの純粋な情熱、『W杯』オランダ戦で見せた熱狂
小学生時代には地元のクラブで男子に混ざってプレーし、中学時代にはサッカー4級審判員の資格も取得している影山。ピッチ全体を俯瞰しながら、選手の立ち位置やチームの狙いを読み解く視点は、早い段階から彼女の大きな個性になっていた。日向坂46在籍時の活動を振り返った時に、グループへの功績として輝いているのが、このサッカーについての発信力である。
特に印象的だったのが、2020年のJリーグ再開を前に公式ブログで始めた連載「影山優佳のWE LOVE Jリーグ」だ。Jリーグ各クラブの特徴や魅力を紹介していくというもので、単に有名選手や順位をなぞるのではなく、クラブの歴史や地域性、サポーター文化まで含めて自分の言葉で伝えていた。アイドルのブログでありながら、サッカーファンが読んでも納得できる熱量があり、同時にサッカーに詳しくないファンにとってはJリーグへの入口にもなっていた。
そこから、影山のサッカー関連の仕事は少しずつ広がっていく。2021年にはサッカーゲーム『FIFA 22』の日本アンバサダーにも就任。日向坂46のメンバーでありながら、サッカー界との接点を着実に増やしていった。卒業後には、DAZNで配信されている『内田篤人のFOOTBALL TIME』で、元日本代表の内田篤人を前にしても臆することなく、国内外のクラブや選手について語る場面も。もともとは好きなものを盛り上げたいという思いから始まった発信が、ファンの口コミや番組出演を通して広がり、やがて本格的なサッカーの仕事へとつながっていった。影山のサッカーキャリアは、突然与えられたキャラクターではなく、積み重ねの中から生まれたものだった。
その存在が一気に広く知られたのが、『FIFAワールドカップ2022』である。影山はABEMA、テレビ朝日系列あわせて20試合以上の中継に出演し、「64試合全部見ます!」と語るほどの熱量を見せた(※2)。試合後のコメントでは、勝敗や得点シーンを振り返るだけではなく、相手の強み、選手の立ち位置、チームの狙い、次戦に向けた見どころまで丁寧に言葉にしていた。なかでも日本戦のスコアや試合展開の予想を的中させたことは大きな話題となり、サッカーへの深い理解が広く伝わるきっかけにもなった。出演が続く中で「#影山寝ろ」という言葉がSNSで広がったことも含め、カタール大会は影山の名前をサッカーファン以外にも届ける大きな転機になった。
今回の「カゲレポ」で反響を呼んだのが、日本がオランダ戦でゴールを決めた瞬間の影山の姿だ(※1)。現地でゴールを見届け、思わず喜びを爆発させる様子には、“サッカーを深く知る人”である以前に、ひとりの日本人として自国代表の戦いに心を動かされたことが表れていた。






















