『スター・ウォーズ』&『マンダロリアン』サウンドトラックがアナログ盤で甦る 豪華特典はファン購入必須?

「映画体験の半分は音だ」
これは『スター・ウォーズ』の生みの親、ジョージ・ルーカスの言葉だ。映画を深く知る人ほど、音の重要性を知っている。セリフや効果音はもちろんのこと、音楽は映画に豊かな情感を加え、時に作品のイメージそのものを決定づけるほどの力を持つ。
『スター・ウォーズ』シリーズは、まさにその代表的な事例と言えるだろう。冒頭の“A long time ago in a galaxy far, far away....”の文字が浮かび上がる瞬間を、壮大なファンファーレとともに記憶している人は多いはずだ。この映画は物語の素晴らしさはもちろん、“音楽体験”としても極上だった。
来年2027年には第1作の公開から50周年を迎え、オリジナル版の劇場再上映も決定。そして今年2026年5月22日には、最新映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』の日米同時公開が控える。シリーズが大きな節目を迎えるこのタイミングで、旧三部作(エピソード4〜6)と『マンダロリアン』(シーズン1〜3)のオリジナル・サウンドトラック全6タイトルが、日本限定仕様のアナログレコードとして発売される。
半世紀にわたるSFシリーズの音を、なぜいま“レコード”で聴くべきなのか。シリーズの音楽的功績を振り返りながら、このLPの魅力に迫っていきたい。
映画音楽を変えたジョン・ウィリアムズと『スター・ウォーズ』
1977年に公開された『スター・ウォーズ』は映画史の中でも重要な位置を占める。視覚効果を劇的に向上させただけでなく、映画音楽という点でも画期的なものだった。
当時のSF映画は、電子音やシンセサイザーを用いた“未来的”なサウンドが主流だった。その中でジョン・ウィリアムズは、フルオーケストラを選択した。未来的というよりも“懐古的”、当時その選択は、ともすれば“古い”と思われかねなかったかもしれない。しかし、その選択が映画に荘厳さをもたらし、格調を高めたと言える。


また、ウィリアムズが『スター・ウォーズ』で導入した“ライトモチーフ(示導動機)”という手法も画期的だった。これはリヒャルト・ワーグナーが楽劇で確立した技法で、各キャラクターや概念に固有の旋律を割り当て、物語の展開に応じて変奏していくものだ。
ルーク・スカイウォーカーには希望に満ちたスカイウォーカーのテーマを、レイア姫には気品あるロマンティックな主題という風に、メインキャラクターの一人ひとりに音楽でアイデンティティを与え、場面に応じて変化をつけながら応用していった。観客は旋律だけでどのキャラクターの物語が進行しているかがわかる。音楽が“語り部”となっているのだ。
そんなライトモチーフで生み出された楽曲で最も有名なのは、ダース・ベイダーの「帝国のマーチ」だろう。全身黒づくめの男が歩いているだけで威厳を感じさせるのは、この音楽の威力によるものと言っていい。あのスコアがなければ、初登場シーンのインパクトは大きく薄れるだろう。
ルドウィグ・ゴランソンと『マンダロリアン』が挑んだ継承と革新
『スター・ウォーズ』の音楽は、ジョン・ウィリアムズと深く結びついているからこそ、スピンオフ作品の音楽のアプローチは難しい。ウィリアムズの楽曲はキャラクターに寄り添ったものであり、スカイウォーカー家以外のキャラクターを主人公にするスピンオフは、音楽的にも独自性を求められる。しかし同時に、皆がよく知る『スター・ウォーズ』の音楽でなければならない。
この難題に挑んだのが、ルドウィグ・ゴランソンだ。ゴランソンは南カリフォルニア大学で映画音楽を学び、ライアン・クーグラー監督と運命の出会いを果たす。


彼の監督の長編デビュー作『フルートベール駅で』を皮切りに、『クリード チャンプを継ぐ男』、そして『ブラックパンサー』『罪人たち』の音楽を担当。クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』と合わせてアカデミー作曲賞を計3度受賞。音楽プロデューサーとしてもチャイルディッシュ・ガンビーノの「This Is America」を手がけるなど、映画音楽とポップミュージックの双方で才能を発揮する存在だ。
オリジナルの『スター・ウォーズ』が“宇宙神話”なのに対し、『マンダロリアン』は“宇宙西部劇”といった趣きだ。ゴランソンの音楽は、その世界観を音楽で支えている。マカロニ・ウェスタンを思わせるリコーダーの響き、時代劇の野武士が吹く尺八のような音色を導入。オーケストラを基盤としつつも、エレキギターやパーカッション、民族楽器と多彩なサウンドを融合させ、ジョン・ウィリアムズのシンフォニーとは異なる音楽を創作。新時代の『スター・ウォーズ』サウンドを確立してみせた。






アナログ盤ならではの没入感にインテリアにもなるジャケットデザイン
2026年4月24日、ユニバーサルミュージックより発売されるのは、いずれも完全生産限定盤、日本版オリジナルジャケット&帯付き仕様のカラーヴァイナルとなる。
旧三部作の音源には、Shawn Murphy and Skywalker Soundによるリマスター音源である192kHz/24bitマスターが採用されている。ジョン・ウィリアムズとロンドン交響楽団による不朽の名演奏を、最高水準のマスタリングとアナログ盤ならではの温かな音色で体感できる。
ジョン・ウィリアムズのオーケストラ作品は、多くのパートが複雑に絡み合うことで知られる。効果音や台詞と一緒にミックスされる映画の中では、その精緻なオーケストレーションの全貌を余すことなく聴き取るのは至難の業だ。サウンドトラックを単独で聴いて初めて、各楽器の音色や、背後で奏でられるライトモチーフの変奏に気づくことができる。
その体験を、レコードはアナログ特有の温かみを空気感で伝える。ノスタルジーも感じさせるこの没入感は、デジタルではなかなか味わえない。


マンダロリアンのLPの方は、もともとデジタル配信されていたサウンドトラックからLP1枚に収まるよう代表曲を厳選。ゴランソンが作り上げた西部劇的サウンドはアナログ盤との相性が抜群だ。
ジャケットとレコードのデザインも壮観だ。ルークのライトセーバーを思わせるブルー、帝国の赤、エンドアの緑、マンダロアの砂漠のブラウンなど、レコード盤そのものがビジュアル・アートとして成立しており、ターンテーブルに載せても、棚に飾っても美しい仕上がりだ。


また、往年のファンにとって嬉しいのは、エピソード6のジャケットだろう。公開当時のポスターアートを忠実に再現した結果、現在の邦題“ジェダイの帰還”ではなく、1983年の日本公開時の邦題“ジェダイの復讐”表記になっているのだ。
ディズニーストア限定豪華特典も
ディズニー音楽専門の公式オンラインストア“ディズニー・ミュージック・エンポーリアム(DME)”では、旧三部作3枚セット、マンダロリアン3枚セットそれぞれの同時購入で、先着の豪華特典が用意されている。
・オリジナル収納ケース
・オリジナル・レコードバッグ(トートバッグ)
・オリジナル・スリップマット
スリップマットのデザインは、旧三部作はデス・スター、マンダロリアン3枚セットセットはかわいいグローグーのデザインとなっており、ターンテーブルの上で視覚的にも楽しませれくれる。トートバッグはレコードショップ巡りにそのまま持ち出せる。収納ケースも含めた3点セットは、それ自体がひとつのコレクションになる。




さらに4月23日から始まる“スター・ウォーズの日”キャンペーン期間中にレコードを含むスター・ウォーズ商品を購入するとレコード・ジャケットデザインのピンバッジがランダムでプレゼントされる。


自宅で針を落とした瞬間、あのファンファーレとともに映画の感動と興奮が甦ってくる。壁にジャケットを飾れば、自室がまるで銀河の一角になったような気分を味わえるはず。ファンなら買わないという選択肢はないだろう。新旧『スター・ウォーズ』サウンドを余すところなく堪能してほしい。
■リリース情報
ジョン・ウィリアムズ『スター・ウォーズ/新たなる希望(オリジナル・サウンドトラック)』
発売日:4月24日
形態:LP(2枚組カラーヴァイナル)
品番:UWJD-9047/8
価格:8,500円(税込)
仕様:日本版オリジナルジャケット、帯付き
収録曲:
LP1 / Side-A:1.スター・ウォーズのテーマ/2.帝国の襲撃/3.王女レイアのテーマ/4.砂漠とロボットの競売
LP1 / Side-B:1.ベンの死とTIE戦闘機の攻撃/2.小人のジャワズ/3.王女の救出/4.秘密都市/5.酒場のバンド
LP2 / Side-A:1.砂漠の蛮族タスケン・レイダース/2.デス・スターとマウス・ロボット/3.故郷へ急げ/4.殺人壁の恐怖/5.王女の姿を見た
LP2 / Side-B:1.最後の闘い/2.王座の間とエンド・タイトル
作曲:ジョン・ウィリアムズ
レーベル:ユニバーサル ミュージック
ジョン・ウィリアムズ『スター・ウォーズ/帝国の逆襲(オリジナル・サウンドトラック)』
発売日:4月24日
形態:LP(2枚組カラーヴァイナル)
品番:UWJD-9049/50
価格:8,500円(税込)
仕様:日本版オリジナルジャケット、帯付き
収録曲:
LP1 / Side-A:1.スター・ウォーズのテーマ/2.ヨーダのテーマ/3.ジェダイ騎士団の訓練/4.英雄ルークとハン
LP1 / Side-B:1.ダース・ベイダーのマーチ/2.フェットの出発/3.ハン・ソロと王女/4.ハイパースペース/5.雪の中の戦い
LP2 / Side-A:1.小惑星の原野/2.雲の中の町/3.ベイでの反乱/4.ヨーダとフォース
LP2 / Side-B:1.決闘/2.悪魔の木/3.ランドの城/4.フィナーレ
作曲:ジョン・ウィリアムズ
レーベル:ユニバーサル ミュージック
ジョン・ウィリアムズ『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(オリジナル・サウンドトラック)』
発売日:4月24日
形態:LP(カラーヴァイナル)
品番:UWJD-9051
価格:5,980円(税込)
仕様:日本版オリジナルジャケット(公開当時のポスターアート使用)、帯付き
収録曲:
Side A:1.スター・ウォーズのテーマ/2.わな/3.ルークとレイア/4.イウォーク族のパレード/5.ハン・ソロの生還/6.ラプティ・ネック(ジャバの王宮バンド)
Side B:1.森林での闘い/2.レベル軍の指示/3.帝国軍皇帝/4.ジェダイの帰還/5.イウォーク・セレブレイションとフィナーレ
作曲:ジョン・ウィリアムズ
レーベル:ユニバーサル ミュージック
ルドウィグ・ゴランソン『スター・ウォーズ/マンダロリアン- Season 1(オリジナル・サウンドトラック)』
発売日:4月24日
形態:LP(ブラウン・カラーヴァイナル)
品番:UWJD-9052
価格:5,980円(税込)
仕様:日本版オリジナルジャケット、帯付き
収録曲:
Side A:1.The Mandalorian/2.Jawas Attack/3.Signet Forging/4.The Ponds of Sorgan
Side B:1.Speederbikes/2.Welcome Back/3.The Arrival/4.The Baby/5.The Mandalorian
作曲:ルドウィグ・ゴランソン
レーベル:ユニバーサル ミュージック
ルドウィグ・ゴランソン『スター・ウォーズ/マンダロリアン- Season 2(オリジナル・サウンドトラック)』
発売日:4月24日
形態:LP(グリーン・カラーヴァイナル)
品番:UWJD-9053
価格:5,980円(税込)
仕様:日本版オリジナルジャケット、帯付き
収録曲:
Side A:1.Mando Is Back/2.The Marshal's Tale/3.Ship o hoj, Mandalorians!/4.Back Together
Side B:1.Ahsoka Lives/2.Troopers/3.A Friend/4.Open The Door/5.Come With Me
作曲:ルドウィグ・ゴランソン
レーベル:ユニバーサル ミュージック
ルドウィグ・ゴランソン, ジョセフ・シャーリー『スター・ウォーズ/マンダロリアン- Season 3(オリジナル・サウンドトラック)』
発売日:4月24日
形態:LP(イエロー・カラーヴァイナル)
品番:UWJD-9054
価格:5,980円(税込)
仕様:日本版オリジナルジャケット、帯付き
収録曲:
Side A:1.The Living Waters/2.High Magistrate/3.We Got Pirates/4.A Castle/5.Mando's In Trouble/6.Playtime's Over
Side B:1.Siege On Nevarro/2.Let's Take Back Our Planet/3.Stronger Together/4.Forever Forged In My Heart
作曲:ルドウィグ・ゴランソン, ジョセフ・シャーリー
レーベル:ユニバーサル ミュージック
ディズニー・ミュージック・エンポーリアム:https://dme.universal-music.co.jp/collections/starwars-the-mandalorian-set
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