FRUITS ZIPPER 鎮西寿々歌&櫻井優衣が振り返る東京ドーム “邪道”から“王道”へ――見据える次のフェーズ

FRUITS ZIPPER 鎮西&櫻井が語る東京ドーム

 2026年2月1日、FRUITS ZIPPERは東京ドームで『FRUITS ZIPPER SPECIAL LIVE 2026「ENERGY」』を開催した。夢として語ることはできても、現実として立てる人は限られる場所。そのステージに辿り着くまで、7人は順風満帆だけではない時間も抱えてきた。だが、この日は積み上げてきた歩みと、いまの勢いをまとめてぶつけるような一夜で、“NEW KAWAII”の現在地がドームの中心にくっきりと立ち上がった。

 気球での登場から、ユニット曲で見せた一人ひとりの表現、そしてMCで伝わる7人の距離感。大舞台になればなるほど際立ったのは、観客と同じ熱量で場を作り、空気を動かしていくアイドルとしての強さだ。

 リアルサウンドでは鎮西寿々歌と櫻井優衣にインタビュー。合宿でライブだけに向き合った3日間の手応え、公演当日のリアルな気持ち、ユニット曲の裏側、さらにこの先に見据える目標までを聞いた。(川崎龍也)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

【オリジナル動画】鎮西寿々歌&櫻井優衣 東京ドーム公演後の過ごし方

【家族で昔から…】FRUITS ZIPPER 鎮西寿々歌&櫻井優衣 東京ドーム公演後の過ごし方

話題となった“気球の高さ”の真相

鎮西寿々歌
鎮西寿々歌

――あらためて、東京ドーム公演を終えての率直な感想を教えてください。

鎮西寿々歌(以下、鎮西):気づいたら終わっていた、というのが率直な感想です。始まる前から一瞬で終わるだろうなと思っていたので、ひとつひとつの瞬間を噛みしめながら臨んでいました。ただ、私たちが大きな会場で公演をさせていただくときは、2daysになることが多いんです。今回は珍しく1日限りで、終演後は「もう終わってしまったんだ」と、どこか実感が追いつかない感覚もあって。でも、そのぶんだけ、目の前の一瞬に集中できたというか……爆発という言葉だと大げさかもしれないですけど、この瞬間を大事にしたいという気持ちは、いつも以上に強かったと思います。

――全曲披露で約3時間を駆け抜けて、MCは挟みつつも、体感としてはほとんど止まらずに進んでいくような勢いでしたよね。

鎮西:終わったあとにみんなから「確かに、あんまり喋ってなかったのかも」って言われて、そこで気づきました(笑)。でも、やっている側としては「そんなに歌って踊っていたかな?」という感覚で。センターステージで、気球から降りてきて踊っているときに、周りにいてくれるみんなが、私たちの音楽やファッション、カルチャーの何かを好きでいてくれて、今日この場所に集まって、この7人のステージを観てくれているんだ、ってあらためて実感できて。あの瞬間が本当に幸せで、気づけば3時間ずっと「幸せだな」と思いながら過ごしていました。

櫻井優衣(以下、櫻井):私は、気球に乗って出ていくときに、デビュー当初に立っていたステージのこととかをすごく思い出していたんです。演出として気球で浮くことができるのも含めて、「ここまで来られたんだな」って、まずそこで胸がいっぱいになりました。あと、おすず(鎮西)が言ってくれたみたいに、私たちが日頃から「何かパワーを届けたい」って思って活動しているなかで、それをちゃんと受け取ってくれている人たちが、こうやって集まってくれたんだなっていうのが、すごく伝わってきて。私たちが作ってきた“NEW KAWAII”というものが、東京ドームで少し形になった瞬間だったのかな、と実感もあって本当に嬉しかったです。

――東京ドーム公演の内容に入る前に、準備期間についても聞かせてください。今回はどんなふうに過ごしていましたか?

鎮西:今回は、いわゆる「うわぁ……」みたいに気持ちがいっぱいいっぱいになる感じは、あまりなかったかもしれないです。

櫻井:そうだね。言葉にするのが難しいんですけど……今回は、いつもより迷いが少なかった気がします。3日間くらい合宿をして、実寸に近い大きさの会場でリハができたので、早い段階で体に東京ドームの感覚が入ったというか。みんなも余計なことを考えずに、やるべきことに気持ちを揃えられていたのかなと思います。

櫻井優衣
櫻井優衣

――これまで立ってきた日本武道館やさいたまスーパーアリーナのときにも、合宿のような形はあったのでしょうか?

鎮西:泊まり込みで3日間やる、いわゆる合宿形式は今回が初めてでした。武道館のときも毎日スタジオに通ってリハはしていたんですけど、都内だと終わったあとにそれぞれ予定が入ったりして、どうしても別々の時間が生まれるじゃないですか。合宿だと、食事も一緒だし、部屋に戻っても特別な用事があるわけではないので、自然と復習に時間を使えたんです。もちろん今までもライブのことは考えていたけど、今回は本当に“ライブだけ”に気持ちを寄せられる環境でした。

櫻井:ライブ以外のお仕事が入っていなかった、っていうのも大きかったよね(笑)。

鎮西:そうだね。リハ期間でも撮影が入ったりするのはありがたいんですけど、私たちはライブをすごく大事にしているグループですし、東京ドームは特別な舞台だったので、今回は一気に集中してリハをできたことが良かったと思います。

――東京ドーム直前に真中まなさんと松本かれんさんにインタビュー(※1)させていただいたときに、リハで「高い場所が怖い」というお話をされていたのですが、おふたりは高さは大丈夫だったんですか?

鎮西:私はこれまで、高いところがとんでもなく怖かったんですけど、今回の気球とリフターは、リハの段階から意外と平気でした(笑)。

櫻井:ずっと怖がっていたのに、気球だけは大丈夫そうだったよね。

鎮西:うん、全然平気だった。武道館のときは高いところが無理だったんですけど、今回は余裕でした!

櫻井:私はちょっと怖かったです(笑)。リハで初めて上がったときは普通に怖くて。でも本番は、気球の高さよりも本番の時間のほうが怖かったというか……緊張のほうが大きくて、気球の怖さが気にならなくなったんです。その分、ファンサもたくさんできました。

鎮西寿々歌

――東京ドームとはいえ、本当に近い距離感でしたよね。

櫻井:上の方まで上がったので、そこでちょっと優雅に手を振りました。観ている側はソワソワしていたかもしれないんですけど(笑)。

――気球の話でいうと、メンバーごとに高さが違っていたことも話題になっていました。「松本さんがいちばん低かった」という声もあって。

鎮西:私も全然知らなかったんです。終わってからファンの方に言われて、「え、そうなんだ?」みたいな感じでした(笑)。

櫻井:私も知らなかったんですけど、上がってみたら高低差があってびっくりした。

鎮西:私はもっと上まで行っているつもりだったんですけど、あとから聞いたら、思っていたより高くなかったみたいで(笑)。ノエちゃん(早瀬ノエル)が高かったと聞いて、私ももっと高いところまで行きたかったって思いました。

櫻井:気球に乗りながらみんなの表情を見ていたんです。お客さんの顔も見ながら、「いま、それぞれどんな気持ちで飛んでるんだろう」って。そのなかで、おすずは「飛べてる!」っていう気持ちで乗っているように見えたというか、表情がすごく凛としていたんですよ。だから、本人としてはマックスまで上がってる顔で飛んでんだろうなって(笑)。

鎮西:飛べてたでしょうよ〜(笑)。

櫻井:もっと上まで行っているつもりだったのかな、って(笑)。私も途中で「本番は思ったより怖くなかったので、もう少し上げられます」って伝えていたんですけど、結果的にはあの高さでした。しかも、この件はメンバー同士でちゃんと確認していなくて、「たぶんこういう理由かな」ってそれぞれが想像しているだけなんです。だから本当のところは分からなくて……誰かがスタッフさんに希望を伝えていた可能性もあると思います。

鎮西:ということで、これは真相じゃないです。あくまで私たちの憶測です(笑)!

櫻井優衣

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