梅澤美波、遠藤さくら、一ノ瀬美空が語る“今の乃木坂46”の強さ 数々のステージを糧に掴んだ確かな自信

アルバムで辿る4年間の軌跡、新曲「My respect」に込められた大きな愛
――1月14日には乃木坂46としては実に7年ぶりとなるオリジナルアルバム『My respect』がリリースされました。
一ノ瀬:私たち5期生は『Actually...』(2022年3月発売の29thシングル)のタイミングからシングルに参加させていただいたので、これが初めてのアルバムで。同期の間でも毎年のように「アルバムはいつ出るんだろうね?」っていう話をするぐらい、そこに参加したいという気持ちが強かったんです。やっぱりアルバムという形になると、ここまでの数年間の歴史が一つひとつ刻まれていって、バッと振り返ることができるので、私としてもずっと憧れていました。なので、後輩が加わったこのタイミングに今の乃木坂46としてアルバムを出せて、そこに私も参加させていただけることがすごく嬉しいです。
遠藤:4期生も前作(2019年4月発売の4thアルバム『今が思い出になるまで』)の頃は、まだ加入したてで何もわからない状態だったので、今回のアルバムが初参加という感覚が強いです。あと、今回は何よりもここ数年のシングル曲や期別曲がまとまっているだけでなく、初回生産限定盤に昨年の神宮公演のライブ映像が収録されたBlu-rayが付くことが嬉しくて。2025年の夏は私にとってもグループにとってもすごく濃い期間だったからこそ、CDと一緒に今の乃木坂46を振り返ることができるのはすごく感慨深いですね。
――思えば、『バスラ』が併催された年を除けば、こうして『真夏の全国ツアー』の映像がフル収録されるのは初めてのことですものね。
遠藤:そうなんです。昨年のツアーは結構珍しい楽曲や珍しい組み合わせのユニットがあったので、何度も観返せるのが嬉しいですし、まだ観たことない人にも驚いてもらえるんじゃないかと思います。
――CDのDISC 1には「Actually...」から最新の「ビリヤニ」(2025年11月発売)までのシングル表題曲がずらっと並んでいます。この約4年間の乃木坂46のシングル曲について、改めて思うことはありますか?
梅澤:ありがたいことに、ここ数年の乃木坂46は1年で3枚もシングルを出させていただいていて。「これぞ乃木坂46」という楽曲をいただいて、私たちも自信を持って“乃木坂らしさ”を纏ってパフォーマンスするし、夏にリリースされるシングルは全国ツアーと紐づくことが多いので、みんなで盛り上がれる楽曲が多かったりします。そんな中で、直近の「ビリヤニ」のような挑戦的な楽曲を用意していただいた時は、「どこまで攻められるんだろう?」ということを意識しながらパフォーマンスに臨んでいるので、1年を通してすごくバランスいい形で、いろんなタイプの楽曲をいただいているんだなと感じました。

――その挑戦をいかに乗り切るか、やり切るかで、その後の未来も大きく変わりますものね。
梅澤:そうですね。グループとしては間もなくデビュー14周年になりますが、今もこうして新しいことにチャレンジできるのは、一つひとつの楽曲と丁寧に向き合って、しっかりした地盤を固めることができていたからかなと思います。あと、“普遍的ないい曲”や“実験的な挑戦曲”って「ここ!」という然るべきタイミングに用意されるものでもあるんだなと、今回のアルバムを聴いて振り返ることもできました。
――遠藤さんは「Monopoly」(2023年12月発売の34thシングル)や「歩道橋」(2024年12月発売の37thシングル)と、自身のセンター曲もこのアルバムには収録されています。これらの楽曲を含めて、この4年間を振り返ってみていかがですか?
遠藤:楽曲そのものではなく、振り付けの話になってしまうんですけど……ここに収録された曲を眺めていると、いろんなタイプのダンスができるようになったなと気付きました。それこそ、1曲目の「Actually...」は今までにないタイプのダンスでしたし、それ以降も毎回新しい要素が振り付けに導入されることが増えていて。最近だと、「ネーブルオレンジ」(2025年3月発売の38thシングル)ではサビでみんなでぐるぐる回りながら移動したり、「歩道橋」ではみんなで大きな歩道橋を作る、乃木坂46らしい綺麗な振り付けがあったり、「ビリヤニ」みたいにフレッシュな6期生がかわいくポーズを付けながら踊ったり。曲によって「ここに注目してほしい」というポイントもたくさん散りばめられているので、ファンの皆さんにも曲と一緒にパフォーマンスや振り付けも振り返っていただけたらなと思います。

――一ノ瀬さんは「人は夢を二度見る」(2023年3月発売の32ndシングル)から、選抜メンバーとしてシングル表題曲に参加していますが、このアルバムを聴いてどんなことを感じましたか?
一ノ瀬:「Actually...」から「ここにはないもの」(2022年12月発売の31stシングル)までは、まだ5期生だけで活動していた時期でした。「好きというのはロックだぜ!」(2022年8月発売の30thシングル)は当時のツアー(『真夏の全国ツアー2022』)で客観的に楽しませていただいたりしましたし、「人は夢を二度見る」以降は1曲ごとにいろいろ悩んだり葛藤したりしながら、少しずつ成長してきたのかなって……曲名を見るだけで「あの時、こういうことがあったな」とか思い出します。でも、そういう曲たちがこうしてズラッと並ぶと、全部愛おしく感じるんですよ。それに、当時あまり深く理解できていなかった歌詞の意味も、何度もパフォーマンスさせていただいたり、自分がオリジナルメンバーじゃない曲も実際に参加させていただくことで、より体に染みてくる。そうやって思い入れや愛情が深まっていった曲ばかりなので、自分にとっても忘れられない1枚になるだろうなと思っています。

――僕がこのアルバムを聴いて感じたことは、時代が流れても古びない、普遍的な楽曲が多いなということ。そもそも乃木坂46ってそういう楽曲が、初期からとても多いと思うんです。
梅澤:確かにそうですね。
――40枚目シングルに、デビュー曲「ぐるぐるカーテン」(2012年2月発売)の6期生バージョンが収録されていましたが、久しぶりにしっかり聴いてみたら懐かしさよりも先に、「いい曲だな」と感じたんです。
遠藤:嬉しい! ありがとうございます。
――昨今のアイドルシーンはバズることが優先され、瞬発力の強い楽曲が主流ですが、乃木坂46はいつの時代も5年先、10年先まで変わらず愛される曲をたくさん生み出していて、その姿勢は今も続いている。昨年の『真夏の全国ツアー2025』や『新参者』では6期生が「君の名は希望」(2013年3月発売の5thシングル)を披露していましたが、この先も6期生、あるいは何年かあとに加入するかもしれない新メンバーたちがグループの歴史とともに、乃木坂46らしい普遍的な名曲たちを歌い継いでいく……そんな未来が、このアルバムから感じ取ることもできました。
梅澤:ありがとうございます。私たちも先輩たちが歌ってきた楽曲が大好きですし、加入したあとにそういった楽曲を自分も歌えることが本当に嬉しかったので、後輩たちも同じような気持ちで乃木坂46の楽曲たちを大切に歌っていってほしい……それが先輩たちへのリスペクトであると同時に、グループとしての使命なのかなと思っています。
――アルバムには新曲として、タイトルトラック「My respect」も収録されています。初めて3期生から6期生までが参加した、乃木坂46らしい王道の楽曲ですね。
遠藤:最初に曲をいただいた瞬間からワクワクしていました。歌っているとグループに加入する前に憧れていた先輩たちの姿も思い浮かぶし、加入後に活動を共にしてきた先輩や同期、後輩の顔も思い浮かんできて。きっとこれから、この曲を披露するたびに「ちゃんとしなきゃ。しっかりしよう!」と背中を押してもらうんだろうなって……今からそんな気がしていて、なんだか嬉しくなりました。
一ノ瀬:私も最初にいただいた時からすごくお気に入りでした。私はメンバー全員に大きなリスペクトを持っているので、この曲を通じてその一人ひとりに向けて「ここにいる全員がリスペクトされる存在なんだなよ」と伝えたくて。そういう大きな愛を、この曲を通じてこの先も繋いでいきたいなと思いました。
梅澤:今から披露するのが楽しみだよね。これまで乃木坂46がリリースしてきたアルバムのリード曲って、偶然なのか必然なのか、グループにとって今も大事な曲ばかりなんです。なので、このアルバムの発売が決まった時から「今回もそういう曲をいただけるのかな?」と期待が高まって、ドキドキしながら「My respect」を聴いたんですよ。でも、イントロが流れてきた瞬間に「これは間違いない!」と思って(笑)。この先もずっと大事にされていく曲になるはずだと、改めて実感しましたね。

――歌詞の世界観も、実に乃木坂46らしいですよね。
梅澤:そうなんです。乃木坂46の楽曲の主人公って、いつまでも控えめというか、歌う私たちや聴き手の皆さんに寄り添い続ける存在なんだなと思うんです。〈一番 そばにいたから〉って言ってるけど、その〈そば〉って絶妙な距離感だったんだろうなと思うし、〈苦痛だったのだろう “ごめんね”〉と言ってるけど、カギカッコの「ごめんね」じゃないからきっと言葉にして言えなかった〈“ごめんね”〉なんだろうなとか、そういうふうに想像できるのも楽しくて。同時に、乃木坂46の主人公みたいに寄り添ってくれる人物が、自分の中にもしっかりと生きていることも実感できたので、本当にいい曲をいただけたなと思っています。




















