Maverick Momが「儚夏」で切り開いた2025年 制作やライブの進化、大きな変化を実感した1年を振り返る

ステージからの景色が変わった一年と“前日譚”に込めた現在地
――2025年はライブも多い年だったかと思いますが、どのイベントやサーキットが印象に残っていますか。
中野:サーキットイベントだと『FM802 MINAMI WHEEL 2025』。自主企画だと西月麗音君との対バン『裏・決勝戦』も印象深いですね。そのあたりから、人が増えた感覚なので。
中野:その頃と比べたら、動員もめちゃくちゃ増えたなって。
ON:企画もだいぶね。『裏・決勝戦』は麗音君の力もあるから単純には比べられないけど、『COMPASS』のリリースツアーも動員が増えた感じがしたし。
タイゾー:一昨年では経験できなかったような大きな規模の会場でライブする頻度も増えたよね。
ON:『MINAMI WHEEL』では、300人くらい入るFANJ twiceっていう会場に立たせてもらったんですけど、すごい景色でした。前年よりも圧倒的に人が来ていたし、客席もパンパンで。その時に「観てくれる人が増えたな」って、一番実感しましたね。今までは、なかなかそういうこともなかったから。
南出:初めてだったんですよ。開演前の「前に詰めてください」ってアナウンスを自分たちの出番で聞いたのが。だから「えっ!? 人がいっぱい来てるのかな」ってなって。でも、幕が下がっていたから、お客さんがどれくらい入っているかは見えない。もう怖さと楽しみが半々ですよね(笑)。いざ扉を開けて階段を降りていったら、3人が先に入ったときの歓声が尋常じゃなくて。
タイゾー:すごいよね。
南出:2階席にもブワーって人が入っていて、すごい景色でした。めっちゃ楽しかったです。
タイゾー:ステージ上から見て、たくさん人がいる感じのライブに出演できるようになったのは、この1年で変わったところですね。
南出:なおかつ、僕らがサーキットやイベントに出演する時、お客さんやイベンターさんがより求めてくれるようになったと感じていて。期待してくれているのが、すごく伝わってきたんです。だからこそ、いままで以上に気合が入った状態でライブできましたし、そのなかで自分たちのパフォーマンスや魅力が磨かれていく感覚も強くありました。

――2025年の初めには「ライブを迷走している」なんて話もありましたが、現在はどうですか。
中野:明るい未来が見えてるんじゃないですかね。
ON:「迷走している」と話していた時は、まだシーケンスを使ってなかったよね。
南出:そうだね。『COMPASS』ツアーの名古屋で初めて入れたから。
ON:僕と武瑠がクリックを聴きながらやるようになって、パフォーマンスもだいぶ変わってきた感覚があります。
南出:クリックを聴かなきゃいけないし、バランスにも集中する必要があるから、最初の頃はONも「お客さんとの壁ができちゃう」って苦戦している感じだったんですよ。
ON:武瑠は片耳だけど、僕は両耳つけてるからね。気持ち的にも雰囲気でも壁を感じちゃって。でも、シーケンスを入れて何回もやっていくうちに慣れてきて、最近ではバランスも上手く取れるようになってきました。今後もうちょっと詰めていったら、より良いパフォーマンスが出来るんじゃないかなって思っています。
南出:以前にも増して、ONや武瑠が思い描いていた音源のようなサウンドを、ライブでみんなに聴いてもらえるようになったと、すごく肌で感じていて。シーケンスを使いながらも、生音での躍動感を残してライブが出来ていると実感しています。めちゃくちゃ華やかになりましたし、ライブしていても気持ちいいです。
――躍動感を殺さないためには、どのようなことを意識していますか。
中野:あまりクリックを聞かないようにしています。自分しかおらん時に、クリックを聞かなダメやから、僕は付けてるだけなんで。基本的には足下のモニタースピーカーから返しを聞いて、バンドのサウンドやアンサンブルを意識するようにしてますね。
ON:僕はずっと聞かないといけないからな(笑)。ベースがしっかり返ってくるように耳中を調整しつつ、アイコンタクトもちゃんと取るように意識しています。ベースとドラムのグルーヴが揃っていれば、ふたりが合わせてくれると信頼しているので。
南出:「お客さんの熱量を直に聞ける僕とタイゾーが、より動いて音に乗ろう。そして、クリックを聞いているふたりに伝えよう」っていう意識は、シーケンスを使い始めた公演からずっとあって。その甲斐あってか、昨年12月にあったソロワンマン『前日譚』では、ONも武瑠も応えてくれるようになってきたと感じました。


――迷走期を抜けた今は「音源を再現しながらもライブで更新する」というスタイルを取っていると。
南出:そうだと思いますね。音源に入っている音もちょっと加えながら。
タイゾー:ライブの良さも消さない。
中野:シーケンスもライブ用に作っているので。
南出:改めて考えると、各々が楽曲と向き合う時間が増えたことで、ライブ動員やSNSのフォロワー増に繋がったと考えると本当に嬉しいですね。同じ空間に一緒いたからこそ、曲を詰めることができたし、その積み重ねが今に繋がってきたんだなと感じています。
――12月に大阪で行われた『前日譚』が、3月には東京で開催されますよね。企画タイトルの“前日譚”には、どのような意味が込められていますか。
南出:「けっこう大きな物語が進む前段階」という意味で、ONがつけてくれました。「自分たちにとって、大きな船出になると予感させるようなライブにしたい」という想いをこめています。僕からも質問なんだけどさ。ONは「ジーニアス」の歌詞を考えた時から、こうなるビジョンが見えていたの?
ON:全然。「ジーニアス」の歌詞にも“前日譚”ってワードが入っているけど、作詞しているときはまったく考えてなかった。ワンマンライブをすることが決まって「じゃあ、なんてタイトルにしようかな」って考えた時に、「これから始まる物語の序章」と位置付けるなら『前日譚』がいいかなって思ったんだよね。


――12月21日に行われた『前日譚』大阪公演は、いかがでしたか。
南出:よかったですね、本当に。ライブ中のMCでも触れさせてもらったんですが、僕らは地元である石川や金沢の人に応援されていると、すごく感じていて。「いつかは地元を飛び出して、いろんな場所へ自分たちの音楽を届けにいく」という気持ちがありつつも、どこか実感がないようなフワフワした日常が続いていました。そんななかで、楽曲制作に取り組む姿勢が変わり、SNSもバズって、初めて県外でワンマンライブができることになった。その変化は、僕のなかですごく大きかったんですよね。だからこそ、僕にとって大事な日になるだろうと思っていたし、ライブを通してメンバーや来てくれるお客さんにもその気持ちが伝わればいいなという想いで、Xにも「俺らの今後を見据えての、とても大事な1日になります。」と書きました。
タイゾー:結果的に、場内はパンパンだったよね。
ON:昨年7月に麗音君と対バンした時と同じ会場だったんですが、『前日譚』ではそれ以上の集客ができ、とても嬉しかったです。
南出:「青く、春」のサビなんて、モニタースピーカーから返ってくる自分の声や楽曲の音を凌駕するくらいに、お客さんが歌ってくれたんですよ。シンガロンのところも大合唱してくれたし。初めて「歌ってもらう」という体験ができたので、すごく感動しました。
――ライブを重ねるなかで、ファンと一緒に楽曲も成長してきていますね。
南出:Maverick Momはシンガロンもみんなに歌ってもらうパートも、いい意味であまり優しくないからな(笑)。それでも「一緒になろう」って気持ちを持ってくれている人がたくさんいて、すごく愛を感じました。
タイゾー:ライブってバンドマンだけが作るもんじゃないんやなって思ったっすね。お客さんと一体になって、初めてライブになるんやなって。
――3月3日にSHIBUYA PLEASURE PLEASUREで開催される『前日譚』東京編は、どのような公演になりそうですか。
南出:ホールでのワンマンライブは、石川県白山市の松任文化会館 ピーノでライブをした高校生ぶり。なんなら、都内でワンマンライブをするのも初めてですからね。
タイゾー:今までは、対バンやったんで。
南出:ライブって椅子に座って観るのと立って観るのでは、全然違うと思うんですよね。僕は座席がある会場だと、基本的には座って観るんですけど、パフォーマンスを観て興奮すると思わず立ち上がっちゃう。だから、僕たちも「立ち上がってライブを観たい」って思ってくれるような人をたくさん作れたらいいなって思っています。
ON:大阪編でも1曲目から新曲をやったりして、初手からだいぶ違うところを見せられたかなと思うので。SEも変えましたし、今までのライブとはけっこう変化があると思います。東京編では、大阪編以上に新曲をたくさんできたらいいな。
タイゾー:どんどん仕込んでいくんで。
南出:大阪編から期間が空いているぶん、僕らもパワーアップしなきゃなって思っています。同じ熱量や楽しい瞬間を味わってもらうために、全力のライブパフォーマンスをみなさんに届けます。お伝えしたいことがたくさんありますので、ぜひ会場に遊びに来てください。きっと大事な日になります!
――では最後に、2026年はどのような年にしたいですか。
ON:さらなる大躍進ですね。細かいところで言うと、日本人のリスナーをもっと増やしたい。
南出:あとは、大きなフェスにも出たいですね。パフォーマンスを観てもらえたら、絶対に僕らの魅力が伝わる自信はあるので。「観てもらう」っていうスタートラインに立つのが、今年はすごく大事になってくるのかなと思います。
中野:僕らは『COMPASS』を出した時と同じことを続けていくのみ。考える暇もないくらい、愚直に向き合っていくしかないんじゃないかなって。
ON:もちろん「『儚夏』を超えられるのだろうか」という不安はあります。それこそ、なんで「儚夏」がバズったのか、何がよかったのか、よくわかっていないので(笑)。でも、とりあえずはやるしかない。ひたすら新しい音楽を作り続ける。上には上が死ぬほどいるし、まだまだ「成功した」なんて言ってる段階ではないですからね。
南出:本当にそうっすね(笑)。
ON:全部含めて、大躍進できる1年にします!

■公演情報
『Maverick Mom ONEMAN LIVE「前日譚」 <東京編>』
日程:2026年3月3日(火)
会場:東京都 SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
時間:開場 18:30 / 開演19:00
<チケット>
・券種 / チケット代
指定通常チケット ¥3,500(ドリンク代別)
指定学割チケット ¥2,000(ドリンク代別)
・オフィシャル先行予約
2025年12月21日(日)19:30~2026年1月12日(月・祝)23:59
https://eplus.jp/maverick-mom/
<注意事項>
※未就学児入場不可。
※学割チケットは、公演当日に小学校、中学校、高等学校、高専、専門学校、大学、大学院に通っている学生が対象。
※入場時に学生証の提示が必要(小学生の学生証の確認なし)。
※学生証の確認ができない場合は、一般チケットとの差額を支払い入場となる。
■関連リンク
Website:https://maverick-mom.com
TikTok:https://www.tiktok.com/@maverick_mom
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Instagram:https://www.instagram.com/maverickmom_band/
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