矢沢永吉・B'z、『紅白』でのサプライズを成功させる条件 日本中の注目を経てさらなる伝説へ

「サプライズ出演」が成立する条件とは?

 『紅白』という、日本の音楽番組の中でも特に注目度が高い舞台で、サプライズ出演/演出に応えられるアーティストは限られている。

 視聴者の記憶に新しいのが、2024年の『紅白』の特別企画として出演したB'zだろう。これが、長いキャリアにあいても『紅白』初出場となったB'z。本番は、同年放送の連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合)の主題歌「イルミネーション」のパフォーマンスに加え、NHKホールにサプライズで登場し、会場を大いに沸かせた。その後、「LOVE PHANTOM」(1995年)と「ultra soul」(2001年)の2曲を生歌唱。このパフォーマンスは「7分54秒の奇跡」とも称された。

 B'zや矢沢のサプライズは、有無も言わさぬアーティストの実績があるのはもちろん、ドラマ性を生み出すための経緯が相まってこそ成立できるもの。逆に言えば、圧倒的かつ複数の要素が揃わないと“サプライズ”にならないのだ。

 これらはきわめてハードルが高い演出であり、B'zや矢沢のようなサプライズを含んだ特別企画を2年連続で実現できたのは、むしろ「運をも味方につけることができた」と言ってもおかしな話ではない。つまり、5年先、10年先までこういった驚きのある企画が行われなくても決して不思議なことではないのだ。それだけ両者の企画には価値があり、一方でサプライズ演出との親和性が誰よりもあったと見ることができる。

 2組ともすでに誰もが認める存在だが、『紅白』への特別企画枠での出場を経て、よりレジェンド化が進んだのではないだろうか。2026年も精力的な活動が予定されているが、音楽ファンとしてはその一挙手一投足が見逃せない。

 矢沢は2025年11月には東京ドーム2DAYS公演『EIKICHI YAZAWA LIVE in TOKYO DOME「Do It!YAZAWA 2025」』を行い、その後は12月まで日本武道館3DAYSを含むツアー『EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR「Do It!YAZAWA 2025」』を開催。2026年もツアーを開催することを発表している。1970年代に在籍したロックバンド キャロルでのデビューから数えて、来年2027年には55年を迎える。“最長不倒”とも言えるであろうロックスターの軌跡が実感できるツアーになりそうだ。

 B'zは7年ぶりのドームツアー『B'z LIVE-GYM 2025 -FYOP-』に続き、今年は全国アリーナツアー『B'z LIVE-GYM 2026 -FYOP+-』を開催することが決定。アリーナツアーは、ドームツアーからセットリストやステージセットを変更し、「2026年アリーナツアーVersionとして全国を廻ります」としている(※3)。パワーアップしたパフォーマンスとクリエイティビティが見られることは間違いないだろう。

 『紅白』の歴史のその名を刻んだ矢沢永吉とB'z。両者は“生きる伝説”として、これからもさまざまな舞台で輝き続けることだろう。

※1:https://www.videor.co.jp/tvrating/past_tvrating/music/02/nhk-2.html
※2:https://www.nhk.or.jp/kouhaku/topics76/topics-251225-1.html
※3:https://bz-vermillion.com/livegym2026/

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